伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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<書評> 弥勒の掌
著者:我孫子武丸
出版社:文藝春秋(本格ミステリマスターズ)


我孫子武丸久しぶりの書き下ろし長編です。
遊びとかケレンとかは「邪魔邪魔!」とばかりに排除して、一発ネタへとつなぐ本筋だけをグイグイ進めます。
その辺が物足りない、と感じてしまうところでもあります。
ラストも、え、その終わり方でいいの?というなんだか急いで書き上げちゃった感が。
ネタ自体は、ああーなるほどね、ははは、やられた!て感じです(笑)。いや、ネタバレせずに説明しにくいもんで…。
そういう意味では面白かったのですが、やはりもう少し粘って書き込んだほうがもっと面白くなったんじゃないかなと思います。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 21:40 | comments(18) | trackbacks(0) |