伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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<書評> 女王様と私
著者:歌野晶午
出版社:角川書店


ダメオタクが出会った女王様との目くるめくSM体験ミステリ!というような噂を聞いていたのですが、だいぶ違いました(笑)。
えーと、なんというのか説明不可能な変なお話です。なに言ってもネタバレになっちゃいそうな。
「葉桜の季節に君を想うということ」の歌野、という見方をされていると思いますが、もともと本格ミステリというカテゴリに対する懐疑意識の豊富な人で、「世界の終わり、あるいは始まり」といったかなり先鋭的な実験作もあり、本書は若干そこからスタンダードなミステリ寄りに仕上げた感じでしょうか。
このひねくれ具合、紛れもなく「歌野晶午」です。面白かった。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 23:42 | comments(8) | trackbacks(1) |