伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
CALENDER
<< October 2005 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+RECENT TRACKBACK
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+LINKS
+PROFILE
+OTHERS
<映画評> メゾン・ド・ヒミコ
監督:犬童一心
出演:オダギリジョー/柴崎コウ/田中泯


傑作「ジョゼと虎と魚たち」の監督と脚本(渡辺あや)のコンビということで期待しましたが、あーうん、惜しいなー、という感じ。
伝説のゲイバー、「ヒミコ」のママ(田中泯)が引退して経営を始めたゲイ専門の老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を舞台に繰り広げられる人間模様。
うわーその設定素晴らしいですね。いくらでもドラマが紡ぎ出せそうで、長編漫画の原作なんかにうってつけです。
そしてとにかくなにより、ハカタの生涯の傑作ともいえる名画「たそがれ清兵衛」の評価すら揺るがしてしまうような圧倒的インパクト、田中泯のオカマ姿
オダギリジョーは相変わらず素敵やし、不機嫌に睨みつけさせたら柴崎コウの右に出るものなし、という俳優陣が実に贅沢でいい使われ方をしています。
ああ、それでも、やはりなんとなく乗り切れなかった。ラストはもう少しひねり方があったんじゃないだろうか、とか。残念です。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 23:41 | comments(2) | trackbacks(2) |
<書評> 容疑者Xの献身
著者:東野圭吾
出版社:文藝春秋


なんだか周囲で偉く評判がよくて、今年のベストなんて噂も聞こえてきたのであわてて読みました。
……んーーまあまあ、かな。そもそもこの物理学者湯川シリーズは東野作品の中ではあまり好きなほうではなくて、それはやはりどうしても東野圭吾の描く「理系キャラ」に対して違和感を拭えないからだろうと思う。
なんだろう、文系の人が想像する類型的な理系というか、なんか安易なんですよね。東野氏はそもそも理系出身だけど、やはりわかりやすくしようとするとこうなってしまうのかな。森博嗣の描く身も蓋もない理系がどうしても好みです。
あと、これはハカタには極めて珍しいことですが、前半でメイントリックが大体わかっちゃいました。これもまた若干興を殺いでしまったということで、残念でした。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 23:19 | comments(6) | trackbacks(0) |