伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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<書評> 悪役レスラーは笑う
著者:森達也
出版社:岩波書店(岩波新書)


うおお、岩波から森達也の書いたプロレス本て!
とびっくりしましたが、正確にはプロレスについて書いた本ではなく、あくまで「グレート東郷」という悪役レスラーに焦点をあわせたノンフィクション。対象がたまたまレスラーだったということです。
東郷は日系二世として、終戦後のアメリカのリングで日本人に対する憎悪を一身に背負って悪役を演じ続けた男。
守銭奴として業界のあらゆる人間に嫌われながら、なぜか力道山からは慕われた男。
その力道山との関係に焦点を当てながら、東郷の出自にまで突っ込んでいきます(力道山は在日一世)。
そして最後にインタビューしたグレート草津から衝撃の発言が飛び出す。
いや、上手いなあ。淡々と調べた事実を書くのではなく、あくまで「森達也の主観」を赤裸々に露呈し、過程を丸ごとさらけ出す手法はいつもながら静かな感動を呼びます。
双子のように誕生してもつれ合って、やがて別れたプロレスとテレビの関係といったメディア論も盛り込み、780円でこんなの読めるとは。
よかったです。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 11:44 | comments(8) | trackbacks(0) |
<映画評> 男たちの大和
監督:佐藤純彌
出演:反町隆史/中村獅童/仲代達也/鈴木京香


更新遅れましたが、試写会で見ました。
正直期待はしてませんでした。東映で佐藤純彌で角川春樹で……ま、スカスカ大作やろなーと。
だから、思ったよりちゃんと見れたことに驚き、感動しました。レベル設定を低くしておいたのが勝因(?)かと。
とにかく「泣けー! ここで泣けー!!」と叫ぶような押し付けがましい演出目白押しでむかついたのですが、やはり日本人的な感動の記号には弱くて、ちょっとうるっと来ました。あーちくしょう。まわりのおっさんおばはんはオールすすり泣き状態でした。
反町、獅童の演技はやたらドスを効かせたヤクザもんみたいでダメでしたが、脇の若手の松山ケンイチ、蒼井優らがすごくよかった。
あと、とにかく演出が古臭い。ちゃちいナレーションやテロップが、NHKの教養番組みたいでとても21世紀の映画とは思えず。東映やなー。
現代と交錯させる意図もわかりやすすぎて恥ずかしいくらい。
特筆すべきは、艦上での戦闘シーン。ここはセカンドユニットの原田徹が演出したそうですが、深作組出身の原田による過剰なまでの血まみれ凄惨シーンが激オモ。明らかに本編から浮いてます(笑)。
なお、CG大和は呆然とするほどちゃちいです。手描きのアニメか?と思うほど。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 11:11 | comments(7) | trackbacks(2) |
M-1
見ました。
いや、ブラックマヨネーズ優勝は快挙じゃないですか。
正直今までさほど注目していなかったのですが、「え?こんなに面白かったっけ?」という感じ。
完全に現場での仕上がりがダントツで、消去法的な感じだった昨年とは違い、もうこいつらしかないやろという堂々の優勝でした。拍手です。
それにしても南海キャンディーズは痛々しかったね。しずちゃんガチガチで見てられんかった。
敗者復活はとろサーモン希望でしたが。千鳥はそれほどいいと思わない。

でもこれって優勝賞金1千万は安い気がするんですが。このプレッシャーに耐え抜いたやつらにはもっと報いてやったほうが。一人500万じゃ安いよ。K−1みたいにだんだんあがっていくといいんだけど。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 00:54 | comments(6) | trackbacks(3) |