伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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<映画評> 日本沈没
監督:樋口真嗣
出演:草なぎ剛/柴崎コウ/豊川悦司/大地真央


えーと、うん、まず好意的に思ったことは、樋口真嗣の演出力が、「ローレライ」のときより数段アップしていること。
ある程度ドラマに起伏をつけて、ベタながら感動的シーンはそれなりに作り出せていた。
問題は主に脚本。原作と変えるのはまったくかまわないのだが、劇的にするためか、なぜ草なぎ君はあんなやり方で最後死地に赴かなければならんのか。あまりに原始的なやり方、いくらなんでももう少し安全性の高いシステムを作れるだろう。
草なぎや柴崎の神出鬼没ぶりにも無茶がありすぎ。どんどん沈没して交通も通信も分断されているのに、自由自在に日本のどこにでも現れるのにイライラ。
特撮はそれなりに凄かったが、凄惨さがまるでなかったので、しょせん絵空事にしか見えない。綺麗に廃墟になってしまうので「痛さ」がまったく伝わってこない。

以上、絵的な見ごたえはそれなりにあったけど、映画としてはかなりダメ。
初代「日本沈没」も録画してあるのでそのうち見て比較します。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:42 | comments(17) | trackbacks(0) |