伯方雪日の罵詈淘奴日記2024-03-19T16:43:09+09:00罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」ですB-Blog2007年度ハカタベスト(映画編)http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=1154722007-12-27T19:09:08+09:002024-03-18T15:00:00Z2007-12-27T10:09:08Zご無沙汰しております。生きてます。
ケータイ小説を読んでくださっている方々、ありがとうございます。
明日28日アップのものが最終回となります。
さて、年も押し詰まってきたので、恒例のベスト、とりあえず映画編からいきます。タイトルのあとは監督名。
今年映...伯方雪日(はかたゆきひ)映画評
ケータイ小説を読んでくださっている方々、ありがとうございます。
明日28日アップのものが最終回となります。
さて、年も押し詰まってきたので、恒例のベスト、とりあえず映画編からいきます。タイトルのあとは監督名。
今年映画館で見たのは、試写会を含め41本。その中から選びました。
1 「しゃべれどもしゃべれども」平山秀幸
2 「魂萌え!」阪本順治
3 「キサラギ」佐藤祐市
4 「トランスフォーマー」マイケル・ベイ
5 「魍魎の匣」原田眞人
6 「大日本人」松本人志
7 「ブレイブ・ワン」ニール・ジョーダン
8 「ベクシル2077日本鎖国」曽利文彦
9 「その名にちなんで」ミーラー・ナーイル
10「アイ・アム・レジェンド」フランシス・ローレンス
11「椿三十郎」森田芳光
12「河童のクゥと夏休み」原恵一
13「怪談」中田秀夫
14「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」三池崇史
15「エクスマキナ」荒牧伸志
本のベストはまた後日…。
]]>ケータイ小説http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=1102242007-11-05T21:56:21+09:002024-03-18T15:00:00Z2007-11-05T12:56:21Z本日より、livedoor携帯小説サイトにて、新作ミステリ「ほどよく縮れたぼくの夏」の連載が始まりました。
月―金の毎日19時更新で、年末まで40回続きます。
格闘技ものにしたかったのですが、「読者の六割が女子高生なんで」という編集さんのやんわりとした拒否によって...伯方雪日(はかたゆきひ)作家活動
月―金の毎日19時更新で、年末まで40回続きます。
格闘技ものにしたかったのですが、「読者の六割が女子高生なんで」という編集さんのやんわりとした拒否によって(笑)、ちょっとジュブナイルな感じのさわやかな(?)ミステリになりました。
あいにくパソコンでは読めないようです。
正直なところ僕自身も携帯では読みにくくてしょうがないと思うのですが、興味ある方は覗いてください。よろしくお願いします。
もっとも、細切れなので、ある程度まとまってから読んだほうがわかりやすいかと思います。
以下、QRコードを載せておきます。
読み取れない場合は、携帯で
http://novel.m.livedoor.com/
から辿っていくとわかりやすいです。]]>解説のお仕事http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=1052232007-09-13T11:07:44+09:002024-03-18T15:00:00Z2007-09-13T02:07:44Zご無沙汰しすぎてすみません。
mixi日記はほぼ毎日更新しているので、興味ある方はそちらでお願いします(公開は友人限定。マイミクは面識のある方でお願いしています)。
さて、久しぶりに表に出た仕事があるのでご報告。といっても小説じゃないです。
樋口有介「誰...伯方雪日(はかたゆきひ)作家活動
mixi日記はほぼ毎日更新しているので、興味ある方はそちらでお願いします(公開は友人限定。マイミクは面識のある方でお願いしています)。
さて、久しぶりに表に出た仕事があるのでご報告。といっても小説じゃないです。
樋口有介「誰もわたしを愛さない」(創元推理文庫)の解説を書いています。似たタイトルつながりというご縁で。というか僕がタイトルをパクったんですが。
その他、ケータイ小説にチャレンジ中。これは配信はもう少し先になりそうなので決まったらまたお知らせします。
懸案の長編は……もう、どうなるのか僕にもわかりません。ではでは。]]>近況。http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=878412007-04-05T23:25:34+09:002024-03-18T15:00:00Z2007-04-05T14:25:34Zすみません、すっかりご無沙汰ですね。
本の感想書くのとかちょっとさぼったらもうめんどくさくなってました。mixiでは日々のことをほぼ毎日更新しているのですが。
いったん完成した懸案の長編(仮題「我が血を嗣ぐもの 〜アオテアロアの死闘館」)ですが、編集さん...伯方雪日(はかたゆきひ)罵詈淘奴(雑多なこと)
本の感想書くのとかちょっとさぼったらもうめんどくさくなってました。mixiでは日々のことをほぼ毎日更新しているのですが。
いったん完成した懸案の長編(仮題「我が血を嗣ぐもの 〜アオテアロアの死闘館」)ですが、編集さんのご指摘を受け、改稿中です。
今年中にお目に書けることができればいいのですが。こればっかりはわかりません。
昨年書いたアンソロジー用の短編も、今年日の目を見るといいなあ。予定ではとっくに出てるはずだったんですが。
合い間を縫って、連作短編を書き溜めているところです。これはまったく発表の当てはありません。
春というのに、こんな感じの地味な毎日です。それでは、また。
]]>ハカタVOW(ゆるソース編)http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=830062007-02-18T14:03:54+09:002024-03-18T15:00:00Z2007-02-18T05:03:54Z尼崎の名産品を集めたという、その名もメイドインアマガサキショップに行ってきました。といっても四畳半くらいの大きさでしたが。
そこで買ったソース。
ワンダフルソースというワンダフルな名前ですが、
そう綴るか。
それにしても、
ゆるい。特...伯方雪日(はかたゆきひ)ハカタVOW
そこで買ったソース。
ワンダフルソースというワンダフルな名前ですが、
そう綴るか。
それにしても、
ゆるい。特に髪と眉が。
テレビ東京系のゆるキャラ選手権に出れるんじゃないか。
]]>本格ミステリー・ワールド2007http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=825902007-02-14T01:47:15+09:002024-03-18T15:00:00Z2007-02-13T16:47:15Z
そろそろ発売になるようです。島田荘司氏監修のムックです。
いろんな人たちが今年の予定や思いを書いた、『作家の計画・作家の想い』というコーナーの一ページを書いています。
ここに書いたように、今年の予定はほとんどありません(笑)。
新作長編は編集さん...伯方雪日(はかたゆきひ)作家活動
そろそろ発売になるようです。島田荘司氏監修のムックです。
いろんな人たちが今年の予定や思いを書いた、『作家の計画・作家の想い』というコーナーの一ページを書いています。
ここに書いたように、今年の予定はほとんどありません(笑)。
新作長編は編集さんには渡してありますが、どうなるかいまだ未定。今年中に出れば万々歳ですね。
あとは書き下ろしアンソロジーに短編を書いています。これもいつ出るのか未定。
今は連作短編をちょこちょこと書き溜めています。今年前半には一冊分の原稿にするのが目標。頑張ります。
]]>ハカタVOW(おっぱい編)http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=819232007-02-07T20:24:37+09:002024-03-18T15:00:00Z2007-02-07T11:24:37Z
本名ならすごいが。伯方雪日(はかたゆきひ)ハカタVOW
本名ならすごいが。]]><映画評> それでもボクはやってないhttp://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=813572007-02-02T18:15:13+09:002024-03-18T15:00:00Z2007-02-02T09:15:13Z監督:周防正行
出演:加瀬亮/瀬戸朝香/役所広司/山本耕史
実はいまだ「シャルウィダンス」を未見だったりするほど周防正行に対して興味がなかったんですが、映画の日だし、わりと評判いいようだったので観てきました。
ううーん、なんというのか、「はい、よくお...伯方雪日(はかたゆきひ)映画評監督:周防正行
出演:加瀬亮/瀬戸朝香/役所広司/山本耕史
実はいまだ「シャルウィダンス」を未見だったりするほど周防正行に対して興味がなかったんですが、映画の日だし、わりと評判いいようだったので観てきました。
ううーん、なんというのか、「はい、よくお勉強しましたね」とでも言えばいいのか。正直、映画としては0点。
痴漢冤罪裁判というネタはいいところを突いてきたのに、それを取り上げた部分で終わっちゃっていて、そこから映画として飛翔させる部分がゼロ。
これならドキュメントを撮ったほうがよっぽど心理的に訴えるものができるだろう。
そもそもキャラがみな書き割りのようで死んでいる(「魂萌え!」を見た直後だから余計そう思ったのかもしれないが)。主人公の元彼女など登場する意味がさっぱり不明だし、山本耕史扮する友人も、なぜそこまで肩入れしてくれるのか、エピソードがまるでないために説得力を欠く。
このテーマに対する怒りに縛られて、ユーモア心を失っちゃったみたいですね。残念。
]]><映画評> 魂萌え!http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=813562007-02-02T18:01:52+09:002024-03-18T15:00:00Z2007-02-02T09:01:52Z監督:阪本順治
出演:風吹ジュン/三田佳子/寺尾聡/豊川悦司
ようやく今年一発目の映画を見ました。
原作は未読で、映画化と聞いたときにもふうん、としか思わなかったのですが、監督が阪本順治と聞いてこれは見なければ、と豹変。
たまたま邦画を見るようになっ...伯方雪日(はかたゆきひ)映画評監督:阪本順治
出演:風吹ジュン/三田佳子/寺尾聡/豊川悦司
ようやく今年一発目の映画を見ました。
原作は未読で、映画化と聞いたときにもふうん、としか思わなかったのですが、監督が阪本順治と聞いてこれは見なければ、と豹変。
たまたま邦画を見るようになったころに阪本監督のデビュー作「どついたるねん」を見て以来、ほぼ全てリアルタイムで追い続けてます。いつの間にかもうベテランと言ってもいいキャリアです。
阪本監督のなにがすごいか、ってとにかく俳優の既成の枠にない部分を掘り出して開花させる能力。
「王手」における加藤雅也、「ぼくんち」の観月ありさ、「トカレフ」の佐藤浩市などが好例でしょうか。
そして今回この映画ではもうその部分は前提であり、そこからさらに進んだキャラクター描写に対する凄まじい冴えを見ることが出来ます。
いいやつ悪いやつが明快な単純なキャラ立ては、わかりやすい話になっていいところもあるんでしょうが、この映画では違います。
現実においてはきわめて当たり前なのですが、一人一人のキャラがその長所短所いろんな部分を持ち合わせた渾然としたややこしい性格であり、それをわかりやすく演出する、という一見矛盾した難しいことを、見事な演出力できっちりと魅せてくれます。
素晴らしい。傑作。
個人的には林隆三がツボ。ものすごくおいしいぞ、このおっさん。
]]>いまさらですが新年のご挨拶。その他。http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=785032007-01-09T19:34:57+09:002024-03-18T15:00:00Z2007-01-09T10:34:57Zすみません、mixiでは毎日更新しているのですが、こちらがおろそかになってます。
いまさらですが、あけましておめでとうございます。
今年は原稿用紙1000枚書く、というのが目標です。できるだけ生活の無駄を落としてシンプルに過ごしたいと思っています。
と言いつ...伯方雪日(はかたゆきひ)罵詈淘奴(雑多なこと)
いまさらですが、あけましておめでとうございます。
今年は原稿用紙1000枚書く、というのが目標です。できるだけ生活の無駄を落としてシンプルに過ごしたいと思っています。
と言いつつ、とても残念なニュース。
吉祥寺のミステリ専門書店「TRICK+TRAP」が二月で閉店。
昨年一度お伺いしましたが、もう狭いながらもほんとに楽しいお店で、実に残念です。
このニュースを聞いたとき、一瞬本気で今の書店を辞めて存続のために手伝いに行こうかと考えてしまいました。
(しかし、あいにく僕にはミステリの知識がない。実は)
戸川さん、小林さん共、お体を治して再開してくださる日を待ちます。
もうひとつニュース。
「姑穫鳥の夏」に続き、「魍魎の匣」映画化。
主要キャストは大体同じだが、関口役が永瀬正敏から椎名吉平に交代。監督は前作の実相寺氏が亡くなっているので、原田眞人に交代。
原田眞人かあ…あまり好みじゃないなあ。まあ、少し期待しておく。
]]>恒例・今年のベスト(映画編)http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=774922006-12-31T01:58:16+09:002024-03-18T15:00:00Z2006-12-30T16:58:16Z映画のベストもいきます。
今年劇場で見た中から選びました。
1位「ハチミツとクローバー」高田雅博
2位「ゆれる」西川美和
3位「鉄コン筋クリート」マイケル・アリアス
4位「グエムル 漢江の怪物」ポン・ジュノ
5位「トム・ヤム・クン!!!」プラッチャヤー・ピ...伯方雪日(はかたゆきひ)映画評
今年劇場で見た中から選びました。
1位「ハチミツとクローバー」高田雅博
2位「ゆれる」西川美和
3位「鉄コン筋クリート」マイケル・アリアス
4位「グエムル 漢江の怪物」ポン・ジュノ
5位「トム・ヤム・クン!!!」プラッチャヤー・ピンゲーオ
6位「デスノート The First Name / The Last Name」金子修介
7位「武士の一分」山田洋次
8位「力道山」ソン・ヘソン
9位「七人のマッハ!!!!」バンナー・リットグライ
10位「ジャケット」ジョン・メイブリー
11位「嫌われ松子の一生」中島哲也
12位「SPIRIT」ロニー・ユー
13位「スーパーマンリターンズ」ブライアン・シンガー
14位「時をかける少女」細田守
15位「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」金子文紀
]]>恒例・今年のベスト(書籍編)http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=774912006-12-31T01:45:39+09:002024-03-18T15:00:00Z2006-12-30T16:45:39Zさて、今年も極私的ベストを決めます。
基本的に、今年発行の本から選びました。フィクション、ノンフィクションごちゃ混ぜです。
一応読んだときの感想をリンクしているけど、今年はちゃんとした感想を書いてないのであまり意味なかったかも。
1位と2位は併せ技一本と...伯方雪日(はかたゆきひ)書評
基本的に、今年発行の本から選びました。フィクション、ノンフィクションごちゃ混ぜです。
一応読んだときの感想をリンクしているけど、今年はちゃんとした感想を書いてないのであまり意味なかったかも。
1位と2位は併せ技一本ともいえる。
1位「実録!! 極真大乱」家高康彦(東邦出版)
2位「大山倍達正伝」小島一志・塚本佳子(新潮社)
3位「独白するユニバーサル横メルカトル」平山夢明(光文社)
4位「ひとりっ子」グレッグ・イーガン(早川書房)
5位「獣どもの街」ジェイムズ・エルロイ(文藝春秋)
6位「シャドウ」道尾秀介(東京創元社)
7位「柳生雨月抄」荒山徹(新潮社)
8位「犬坊里美の冒険」島田荘司(光文社)
9位「ウェブ進化論」梅田望夫(筑摩書房)
10位「ウロボロスの純正音律」竹本健治(講談社)
11位「邪魅の雫」京極夏彦(講談社)
12位「包帯クラブ」天童荒太(筑摩書房)
13位「狂嵐の銃弾」デイヴィッド・J・スカウ(扶桑社)
14位「MORILOG ACADEMY 1〜4」森博嗣(メディアファクトリー)
15位「Op.ローズダスト(上下)」福井晴敏(文藝春秋)
]]><映画評> 鉄コン筋クリートhttp://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=774902006-12-31T01:29:17+09:002024-03-18T15:00:00Z2006-12-30T16:29:17Z監督:マイケル・アリアス
声の出演:二宮和也/蒼井優/田中泯
原作は連載当時に一度読んだきりなので、きれいさっぱり忘れていました。面白かったことは覚えています(松本大洋で一番のお気に入りは「花男」)。
予告などで見る断片映像がなんか異様にかっこい...伯方雪日(はかたゆきひ)映画評監督:マイケル・アリアス
声の出演:二宮和也/蒼井優/田中泯
原作は連載当時に一度読んだきりなので、きれいさっぱり忘れていました。面白かったことは覚えています(松本大洋で一番のお気に入りは「花男」)。
予告などで見る断片映像がなんか異様にかっこいい気がしたので見に行きました。
うおおおおーオープニングにぶっとび。なんてかっこよさ!
あの癖のある原作のエッセンスを見事に生かした斬新な絵、動き。
キャストも良く、特に蒼井優のシロは素晴らしい。
脚本も良くまとまってるし、ハードボイルドなセリフにしびれるしでいい映画でした。
ただ、後半が映像的にも展開的にも「アキラ」っぽいな、と思いましたが。
連れが買ったパンフを見たら、「シティ・オブ・ゴッド」にインスパイアされた部分がある、と言っていて、すごく納得しました。あの猥雑なエネルギーがとめどなく噴出しながら、スタイリッシュである感覚はまさに同じ。
傑作です。見るべし。]]><書評> ひとりっ子http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=774882006-12-31T01:21:15+09:002024-03-18T15:00:00Z2006-12-30T16:21:15Z著者:グレッグ・イーガン
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF)
今年最後に読んだのはこれ。毎年恒例になりつつある年末のイーガン祭りか(昨年は「ディアスポラ」、一昨年は「万物理論」)。
今回は短編集。これがまたいいのよ。どれもこれも発想の素晴らしさと...伯方雪日(はかたゆきひ)書評著者:グレッグ・イーガン
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF)
今年最後に読んだのはこれ。毎年恒例になりつつある年末のイーガン祭りか(昨年は「ディアスポラ」、一昨年は「万物理論」)。
今回は短編集。これがまたいいのよ。どれもこれも発想の素晴らしさと理論的裏付け、それをうまく生かすストーリー。すごいなあ。
要するに、過去繰り返されてきたさまざまな哲学的思考実験を、物理的なテクノロジーというガジェットで小説化する、という試みか。
その意味で、「ふたりの距離」などはまさにその典型。完全な同一性を持った二者を完全な同一環境においたらどうなるか?
冷徹な実験に対するウェットな心理描写が素晴らしい。
この本のメインはラスト二つの中篇「オラクル」と「ひとりっ子」だと思うし、実際共に面白く、特にこの二作の関連が見えた瞬間の感動は素晴らしいものだったが、一番のお気に入りは「ルミナス」。
数学が原初より内包していた「不備」を見つけてしまった二人の逃避行サスペンス。いいねえ。いいよ。血沸き肉踊る設定だ。
相変わらず時間はかかるけど、ずっしり読み応えあり。面白かった!
]]>最近読んだ本http://yukihi.blog.bai.ne.jp/?eid=771482006-12-27T22:08:25+09:002024-03-18T15:00:00Z2006-12-27T13:08:25Z竹本健治「ウロボロスの純正音律」(講談社)
実名作家が虚実に入り乱れるウロボロスシリーズ三作目。
竹本健治が漫画を描くために借りた『玲瓏館』にて起こる連続殺人。綾辻行人、京極夏彦、北村薫などによる推理合戦。
今回は、非常にまっとうな本格。え?ひねらな...伯方雪日(はかたゆきひ)書評竹本健治「ウロボロスの純正音律」(講談社)
実名作家が虚実に入り乱れるウロボロスシリーズ三作目。
竹本健治が漫画を描くために借りた『玲瓏館』にて起こる連続殺人。綾辻行人、京極夏彦、北村薫などによる推理合戦。
今回は、非常にまっとうな本格。え?ひねらないの?と思いつつ、それ自体が捻りであるかのようで、結果的に素直に面白かった。
ディヴィッド・J・スカウ「狂嵐の銃弾」(扶桑社ミステリー)
ヘンな本を訳させたら天下一品(笑)、夏来健次翻訳作品。
はははは、またもやヘンテコリンミステリ。これは面白い。ミステリ的にはかなりの捻りがあるのだが、実はストーリーにほとんど関係なかったりして、素晴らしい展開。しかし完成度はイマイチ。
島田荘司「犬坊里美の冒険」(カッパノベルス)
ハイペースすぎてちょっと荒くなってきた感のある大御所だが、これは面白かった。文章や表現としてはどうよ?ってところが結構あるのに、読み出すとものすごいリーダビリティ。すごいなあ。
他何冊か読んだけど、イマイチのものや、感想忘れてるものもあるので割愛。
来年はいっそう更新頻度が減るかも。その分表に出る仕事が増えればいいんですが。どうなるんだろう。]]>