2007.02.02 Friday
<映画評> それでもボクはやってない
監督:周防正行
出演:加瀬亮/瀬戸朝香/役所広司/山本耕史 実はいまだ「シャルウィダンス」を未見だったりするほど周防正行に対して興味がなかったんですが、映画の日だし、わりと評判いいようだったので観てきました。 ううーん、なんというのか、「はい、よくお勉強しましたね」とでも言えばいいのか。正直、映画としては0点。 痴漢冤罪裁判というネタはいいところを突いてきたのに、それを取り上げた部分で終わっちゃっていて、そこから映画として飛翔させる部分がゼロ。 これならドキュメントを撮ったほうがよっぽど心理的に訴えるものができるだろう。 そもそもキャラがみな書き割りのようで死んでいる(「魂萌え!」を見た直後だから余計そう思ったのかもしれないが)。主人公の元彼女など登場する意味がさっぱり不明だし、山本耕史扮する友人も、なぜそこまで肩入れしてくれるのか、エピソードがまるでないために説得力を欠く。 このテーマに対する怒りに縛られて、ユーモア心を失っちゃったみたいですね。残念。 |