2005.10.01 Saturday
<書評> 容疑者Xの献身
著者:東野圭吾
出版社:文藝春秋 なんだか周囲で偉く評判がよくて、今年のベストなんて噂も聞こえてきたのであわてて読みました。 ……んーーまあまあ、かな。そもそもこの物理学者湯川シリーズは東野作品の中ではあまり好きなほうではなくて、それはやはりどうしても東野圭吾の描く「理系キャラ」に対して違和感を拭えないからだろうと思う。 なんだろう、文系の人が想像する類型的な理系というか、なんか安易なんですよね。東野氏はそもそも理系出身だけど、やはりわかりやすくしようとするとこうなってしまうのかな。森博嗣の描く身も蓋もない理系がどうしても好みです。 あと、これはハカタには極めて珍しいことですが、前半でメイントリックが大体わかっちゃいました。これもまた若干興を殺いでしまったということで、残念でした。 |