2005.12.02 Friday
<書評> 少女には向かない職業
著者:桜庭一樹
出版社:東京創元社(ミステリフロンティア) はたと気づきましたが、実はこのミステリフロンティアシリーズ、自分以外のを読むのは初めてや! いいのかそれで。ははは。 ええと、なかなかよかったです。 少女の残酷性というのはわりとありふれたテーマだとは思いますが、少しづつ外していく感じが好印象です。 ラストはああ、そこまでやっちゃうか的なところまでいっていて、「少女」という存在自体の華やかさと事態の陰惨さとの対比が、「リアルじゃない」という批判を超えてファンタジーと化していて成功しています。 面白かったです。 |