2005.12.26 Monday
<映画評> 男たちの大和
監督:佐藤純彌
出演:反町隆史/中村獅童/仲代達也/鈴木京香 更新遅れましたが、試写会で見ました。 正直期待はしてませんでした。東映で佐藤純彌で角川春樹で……ま、スカスカ大作やろなーと。 だから、思ったよりちゃんと見れたことに驚き、感動しました。レベル設定を低くしておいたのが勝因(?)かと。 とにかく「泣けー! ここで泣けー!!」と叫ぶような押し付けがましい演出目白押しでむかついたのですが、やはり日本人的な感動の記号には弱くて、ちょっとうるっと来ました。あーちくしょう。まわりのおっさんおばはんはオールすすり泣き状態でした。 反町、獅童の演技はやたらドスを効かせたヤクザもんみたいでダメでしたが、脇の若手の松山ケンイチ、蒼井優らがすごくよかった。 あと、とにかく演出が古臭い。ちゃちいナレーションやテロップが、NHKの教養番組みたいでとても21世紀の映画とは思えず。東映やなー。 現代と交錯させる意図もわかりやすすぎて恥ずかしいくらい。 特筆すべきは、艦上での戦闘シーン。ここはセカンドユニットの原田徹が演出したそうですが、深作組出身の原田による過剰なまでの血まみれ凄惨シーンが激オモ。明らかに本編から浮いてます(笑)。 なお、CG大和は呆然とするほどちゃちいです。手描きのアニメか?と思うほど。 |