2006.04.23 Sunday
<映画評> トム・ヤム・クン!
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演:トニー・ジャー/ペットターイ・ウォンカムラオ えーと、とりあえず上の監督・出演欄は前に「マッハ!!」の感想書いたときのをコピペしておきました(笑)。 ハカタ的に今年最大の期待作。初日に行ってきました! 詳しいストーリー紹介は省略! 要するに、象を愛する青年が、盗まれた象を取り返しにオーストラリアに殴りこみに行く話です。 とにかく全編「象愛」に満ちてます。満ちすぎて、象に馴染みの薄いこちらとの温度差なんてまったく無視。ただひたすら「象を返せ!」と暴れまわります。 今回ちょっと難点があるのはここ。 前作「マッハ!!!」では、トニー・ジャー演じる主人公は村人から仏像を取り戻して欲しいと懇願され、代表として立ち向かう、いわば「公」の精神と、地下格闘クラブで女性が殴られるのを見て立ち上がるような「義」の精神とを併せ持ち、あの精悍な面構えと美しい肉体に激しく萌えられた。 ところが今回の象フェチ男はあくまで「私」でしかなく、しかもそのあまりに直情的に邪魔するヤツを片端から粉砕していく姿には違和感がありました。それがアクションのカタルシスを減殺していたのが実に残念。 あと、急いで作ったからか、編集もおかしくて、なんでいきなりこの場面なの?とか気になるところがいくつか。 まあしかしもちろんアクション自体は前作に引き続いて壮絶の一語。今回は新機軸として打撃と直結した関節技が多数披露されていて、打撃の爽快感とは一味違うその生理的痛感には思わず二十回ほど身を竦めてしまいました。 クライマックスでトニーが使用する武器も最高! 文句は言いましたが、十分に楽しみました。ジャッキーの後を継ぐのはやはりこの男でしょう。素晴らしい。 そういえば、映画秘宝情報によると、「酔拳3」でジャッキー対トニーが実現するかも、て!! そんなん見たら鼻血出るわ! |