伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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最近見た映画
すっかり更新遅れたために、若干古い映画もありますが。

「スーパーマン・リターンズ」(監督:ブライアン・シンガー/出演:ブランドン・ラウス)

いやーなんというか、面白かった(笑)。
もうあの古臭いハンサム顔は見てるだけでにやけてしまいます。
スーパーマンの名に恥じないスーパーっぷりも楽しくて、劇場できゃっきゃ喜んでました。
それにしても、致命的弱点のクリプトナイトで刺され、どうなることかと思ったら、うおおおと叫んで根性でクリアするとは。
好みです、この人。


「時をかける少女」(監督:細田守/声の出演:仲里依紗)

アニメですが、なんかあっちこっちで異常に評判よくて、残念ながら大阪ではもうやってなかったので、東京に行ったときに見ました。
うん、まあ、悪くないです。いわゆる筒井康隆の原作からは少し外れて、現代を舞台に、原作の主人公の姪っ子を主役に据えてのオリジナル。
俳優という「生きている現実の個人」を削り上げて演出する実写とは違う、ゼロから人を創り上げることによるアニメ特有のリアリティの欠如がいいほうに作用しなかったというか。
面白いけど、なんとなく乗りきれない。難しいもんです。


「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」(監督:金子文紀/出演:岡田准一)

もう、安心して見れますね。ここまでキャラが育ったらクドカンも監督もやりやすいでしょう。
面白い設定さえ思いついたらあとはもう勝手にキャラたちがやってくれるわ、みたいな。
面白かったです。
結局ぶっさんが戻ってきたのはそのためかよ!みたいなしょーもない理由も好み。


「フラガール」(監督:李相日/出演:松雪泰子)

これまたやけに評判がよくて、みんな泣きまくりとか言うから見てきましたが、んあーこれはダメでしょ。
もう話も演出もあまりにもベッタベタ。夕張に引っ越す友人の見送りに走ってくる蒼井優とか、去ろうとする先生のところに、どういうわけかギリギリにホームに駆け込んでくる生徒たちとか、そりゃ、見てる間は泣けますよ、それなりに。日本人なんだから。ここを押されりゃ泣く、というところはあるんでね。
ただ、「新しさ」がまったくない。怖いほどない。
これは僕にとっては致命的です。
監督の李相日、「69」のときにも思いましたが、ギャグセンスがない。このネタならもっと笑えるところつくれるはずなのになあ。
残念でした。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 00:17 | comments(10) | trackbacks(14) |