伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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<映画評> 魁!!クロマティ高校
監督:山口雄大
出演:須賀貴匡/虎牙光揮/渡辺裕之/板尾創路


まさかの映画化。あまり期待せずに行きましたが、ああっ、面白いぞこれ!
「あれをどう実写にするんだ!」と誰もが思ったでしょうが、少なくともビジュアルに関してはある程度劇画タッチ(というか池上タッチ)ということでやりやすかったのかも。
とりあえず神山は漫画から抜け出てきたようでした。メカ沢も(笑)。
ギャグセンスも原作のあの独特の落とし方を踏襲していて、しかもショートエピソードの羅列になり過ぎない上手い構成。と思ったら構成やってるのは板尾じゃないか(知ってたけど)! 流石だ!
しかし宇宙猿人ゴリとかあんな使いかたしていいんでしょうか。
あ、もちろんオープニングには例の「この映画は実在の人物と関係ありません」テロップが出てました。やはりみなそこで笑ってましたね。
これは思わぬ拾い物でした。オススメです。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:56 | comments(4) | trackbacks(7) |
<書評> カインの檻
著者:ハーブ・チャップマン
出版社:文藝春秋(文春文庫)


なんだか面白そうなオーラが出ていたので読んでみました。
連続快楽殺人鬼を追うFBIプロファイラーという、(今となっては)やけに古臭い設定で、あれ〜と思っていると、なんと前半1/3ほどで犯人が判明して逮捕されてしまいます。
そしてなんと舞台は八年後へ。死刑執行を数日後に控えた犯人の獄中からの最後のあがきに応えるように現れる新しい殺人鬼。プロファイラーと遺族の交流。意志の弱い神父。など予断を許さない、緊張感ある展開が続きます。
最初、アクロバティックなトリックのある話を期待していたんですが、そういうものではなく、逆にストレートな部分に非常に驚かされました。
つまり、犯罪者にも事情があるんだとか、囚人の権利はとか叫ばれているが、「連続快楽殺人鬼など畜生であり、悪そのものなのだ」というきわめて保守的な、しかし強固に説得力のある思想に改めてスポットを当てている、という部分です。
これはかえって新しかった。
かなり面白かったのですが、ただ、ちょっと長すぎてダレ気味でした。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 22:20 | comments(6) | trackbacks(11) |