伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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ハカタVOW??
ちょっとVOWとは違うかもしれませんが。
皆さん、「抱腹絶倒」てこんな風に使います?
どう考えても笑える本ではないはずなんですが…。
ちょっとネット辞書で調べたけど、やっぱりゲラゲラ笑う、という意味しかないよねえ。単に「面白い」という用法もあるようならすみません。

| 伯方雪日(はかたゆきひ) | ハカタVOW | 12:29 | comments(9) | trackbacks(7) |
<書評> 人類の月面着陸はあったんだ論
著者:山本弘/植木不等式/江藤巌/志水一夫/皆神龍太郎
出版社:楽工社


アポロの月面着陸は、当時の宇宙開発競争でソ連に負けじと焦ったアメリカによる壮大なデッチアゲだった。
曰く、真空なのに旗がはためいている!
曰く、セット撮影しているであろうために、影の向きがおかしい!
曰く、宇宙飛行士を引っ張るためのフックが宇宙服についている!
などなど、国家がらみで騙そうとしているやつらがそんな初歩的なミスするかよと、「アホゆうな」と笑ってやれば済む話なのだが、メディアが絡むとやばい。
テレビ朝日で大真面目にそのネタを取り上げてしまったために、窪塚洋介など信じてしまう人が続出しまったのだ。中でもいちばんタチが悪かったのが、自称『碩学』副島隆彦だった。なんだかいろんな本を書いていて権威はありそうだが、何の専門家かよくわからない。少なくとも宇宙や物理の専門ではないはずなのだが、「人類の月面着陸は無かったろう論」などという本を出版し、「これが間違っていたら私は筆を折る!」とまでどうどう帯に書いてしまった。
根本的な事実誤認、初歩的な間違いや、ぶっ飛んだ文章など、あまりにおかしなその本は「2005年トンデモ本大賞」を受賞し、こうしてと学会による反論の書が出たのであった。
いや、ほんと僕は副島氏の本は読んでないのですが、ここに引用されている部分だけでもすごすぎます。事実を知らないとか間違ってるとか以前に、本を書くに当たってまったく調べようともしない無責任な姿勢、主語と述語の対応すら出来ない小学生以下の文章力はまさにトンデモ。爆笑しました。
もちろん本書はその反論部分がキモなのですが、それ以外に、どうやってこのデッチアゲ説が生まれてきたのかという歴史の丁寧な解説、テレビ朝日の番組の検証など、非常にためになり、面白いネタ満載です。
いやー笑えました。いい本です。オススメ。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 12:24 | comments(10) | trackbacks(36) |