2006.12.11 Monday
最近見た映画
「デスノート the Last name」(監督:金子修介/出演:藤原竜也)
原作は途中で読むのやめました。 映画は、ああ、うん、かなり面白いです。よくこんな無茶な設定で緊迫感を持続できるもんだ。これはすごい。 ラストもうまく決まって納得。 細かいこと言うときりがないのですが(藤原竜也、顔パンパンやん!とか)、よくできた娯楽作だと思います。 それにしても、このノートにおける「名前」の定義って何なんですかね。昔の日本人みたいに、通称と実名(西郷吉之助と隆盛とか)とがあったらどっちでもいいのか? 戸籍にある名前? 戸籍ない人なんて世界中にいくらでもいるだろうし。その国の言語で書かないとダメなの? FBIは英語で書かれたんだっけ? 微妙にして危うい設定の上を綱渡りして、何とか渡りきった、て感じ。そのこと自体がすごいことだ。 「硫黄島からの手紙」(監督:クリント・イーストウッド/出演:渡辺謙) うーん、普通。 イーストウッドらしいシニカルな部分もなく、ただ戦争をきっちり描きましたよ、というだけで、「だからどう?」という映画。 キャラもあまり立ってなくて、栗林は結局有能なのかどうかもよくわからないし、とにかく「普通」としか言いようがなかった。 「武士の一分」(監督:山田洋次/出演:木村拓也) 何度もいうが、「たそがれ清兵衛」は僕のこの十年間のベスト映画。なんぼキムタク主演〜?ええ〜と思っても、見に行かざるを得まい。というわけで見ました。 …あれっキムタク悪くないよ? というのが第一印象。まあ「すごく良かった」とは言いませんが、普通にちゃんとやってるやん。あんまりキムキムタクタクしてなかったのがすごく嬉しい。さすが山田監督。ふふふ。わかってらっしゃる。 映画としては、悪役の坂東三津五郎のキャラが類型的で残念。「たそがれ」の田中泯のインパクトには遠く及ばず。 しかし全体としては非常にいい映画でした。とにかく丁寧なつくりが完成度を高めていて、見ていて実に気持ちよかった。佳品です。 |