2005.05.22 Sunday
<映画評> マッスル・モンク
監督:ジョニー・トウ/ワイ・カーファイ
出演:アンディ・ラウ/セシリア・チャン レンタルです。 だははは!こいつはひどい映画だ! アンディ・ラウがシュワルツェネッガー張りの筋肉野郎になってるんですが(20kgの「筋肉ボディスーツ」による特殊メイク)、その意味がそもそもまったく不明。 アンディは元僧侶で、愛する人の死をきっかけに人の前世(カルマ)が見え、その人の死を予知できるようになり、そのことに虚しくなって寺を出て、今は男性筋肉ストリッパーとして享楽的に生きている。…ってここまで書いてやっぱりヘンじゃないかこの話!ぐはは! 別に筋肉だらけである必要がない役をわざわざ設定して、そんな筋肉などないアンディ・ラウに無理やりボディスーツ着せて演じさせるという、なに考えてんだこいつら的な頭のねじれた馬鹿映画。 そしてアンディは、偶然出会った女性刑事にカルマを見てしまう。ああ、それは…日本刀を振り回し残虐の限りを尽くす、旧日本兵!! うおお、もうまったくわけわからん(笑)。 しかし製作者はどうも大真面目のようで、後半はどんどん暗い展開に。「人の業はつらいものよのう」的なラストはかなり後味が悪く、もうなにがなんだか。 そして最高に意味不明なのが、こんなバカトンデモ映画が、あの傑作「インファナル・アフェア2」「同3」を抑えて香港アカデミー賞の作品賞・脚本賞・主演男優賞を受賞したということだ! まだまだ奥が深いな香港映画。 |