伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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<映画評> 姑穫鳥の夏
監督:実相寺昭雄
出演:堤真一/永瀬正敏/阿部寛/田中麗奈/宮迫博之


試写会で見てきました。
結構期待してたんですよ。どうするんだ!と思っていたキャスティングもなかなかよさそうだし、監督も実相寺ならまあ…という感じで。
で、実際見てみると……ううううーーーん、うあああーなんというか、もうとてつもなくもったいないというか。
いや、ほんとこの映画のスタッフは凄いと思います。脚本も頑張った、美術も音楽もよかった、映像も演出も凝っていた、キャスティングも演技もなかなかよかった…そう、映画としてやれることはほぼすべてちゃんとやっているのだ。
なのに、なぜこんなにどうしようもなく退屈なのか。
これはもうこの原作を選んだ宿命ですな。メディアミックスが満ち溢れる現在、「小説でしかおもしろくない」という稀有な存在であることを逆説的に証明してしまったような映画なんです。
もうホントにかわいそう(笑)。
しかし堤真一は実によかったです。あの渋い声の長ゼリフは耳に心地よくてうっとり。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 13:01 | comments(12) | trackbacks(149) |