2005.10.12 Wednesday
<書評> ヘッドハンター(上・下)
著者:マイケル・スレイド
出版社:東京創元社(創元推理文庫) さあ、お気に入りスレイドです。絶版だったのですが、文春文庫が続編を出してくれたおかげで復刊されました。 スレイドが描き続けている「カナダ騎馬警察クロニクル」の一作目であり、デビュー作。 邦訳は二作目の「グール」が最初で、これはもうあまりのハイテンションと狂喜のどんでん返しで「スレイドって頭おかしいんじゃないか」と思われていたようですが(笑)、本来のデビュー作である本作は、いたってシリアスで地に足の着いたサイコキラーもの……で済むわけがないのが、なにしろスレイド(笑)。やっぱり頭おかしいです。 はっきり言ってクライマックスのどんでん返しは、いまだハカタにも意味不明。一応それらしい決着はついたものの、え?結局犯人は○○○でいいの?って感じでなんとも釈然としない。スレイドなら何でもありのハカタは十分に楽しみましたが。 ちなみにディクラーク警視はハカタ脳ではスコット・グレンでヴィジュアル変換されています。「羊たちの沈黙」でのクロフォード役の頃のイメージで。 さて、疑問を残したまま終わった「ヘッドハンター」にはなんと続編があるのでした。というわけで、いま新刊「斬首人の復讐」を読んでます。うへへへ。至福は続く。これでも疑問が解明されなかったら夏来さんに聞いてみます…。最近どんどん理解力が落ちてる気が。 |