2005.10.01 Saturday
<映画評> メゾン・ド・ヒミコ
監督:犬童一心
出演:オダギリジョー/柴崎コウ/田中泯 傑作「ジョゼと虎と魚たち」の監督と脚本(渡辺あや)のコンビということで期待しましたが、あーうん、惜しいなー、という感じ。 伝説のゲイバー、「ヒミコ」のママ(田中泯)が引退して経営を始めたゲイ専門の老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を舞台に繰り広げられる人間模様。 うわーその設定素晴らしいですね。いくらでもドラマが紡ぎ出せそうで、長編漫画の原作なんかにうってつけです。 そしてとにかくなにより、ハカタの生涯の傑作ともいえる名画「たそがれ清兵衛」の評価すら揺るがしてしまうような圧倒的インパクト、田中泯のオカマ姿。 オダギリジョーは相変わらず素敵やし、不機嫌に睨みつけさせたら柴崎コウの右に出るものなし、という俳優陣が実に贅沢でいい使われ方をしています。 ああ、それでも、やはりなんとなく乗り切れなかった。ラストはもう少しひねり方があったんじゃないだろうか、とか。残念です。 |