伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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<書評> 百番目の男
著者:ジャック・カーリイ
出版社:文藝春秋(文春文庫)


本年度バカミスナンバー1の呼び声高く、気になっていたので読んでみました。

アラバマ州モビールでおきた連続首切り殺人事件。被害者は首を切り取られていただけでなく、へその下には意味不明のメッセージが書かれていた。
一年前にシリアルキラー犯罪を解決した手腕を買われ、新設された精神病理・社会病理捜査班(二人だけ)に抜擢された若きカーソン刑事が事件を担当することになったが、彼を快く思わない上司に振り回され、捜査は思うように進まない。
暗い過去を持つカーソンは、一年前の事件のときにも取った「奥の手」を使うが…。

うーーーむ、なるほど。バカミス的には被害者に書かれたメッセージの意味が解明される瞬間が見所。なるほど、これは凄い。正直それほどバカとは思わず、わりと素直に感心してしまいましたが。
それ以外にも、カーソンの暗い過去を用いた悲しいほどつらい捜査法や、クライマックスのそこまでしなくても、というくらいの川渡り活劇など、見所というか突っ込みどころ満載でかなり面白い一冊でした。
アメリカでは続編が出るそうで、これは期待。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 18:39 | comments(11) | trackbacks(0) |