伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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<書評> グール(上・下)
著者:マイケル・スレイド
出版社:東京創元社(創元推理文庫)


一部の好事家を熱狂させたもののあっさりと在庫切れ入手不可能と化した初期三部作「グール」「ヘッドハンター」「カットスロート」(この段階では伯方も読んでませんでした)。
その後シリーズ第二期が文春文庫で邦訳され、伯方はその二作「髑髏島の惨劇」「暗黒大陸の悪霊」でそのバカミスっぷりに見事ノックアウトされました。
当時の感想は旧サイトのここここに。
で、そっちでまた盛り上がってきたために昨年創元さんも「グール」を復刊! さらに二年ぶりに新作「斬首人の復讐」が刊行され、近日「ヘッドハンター」も復刊予定と、なかなか(相変わらず一部ですが)フィーバーしてます。
前振り長くてすみません。というわけで気分を盛り上げようと「グール」を読みました。
いやあーすっげえ(笑)!元祖ヘヴィメタル・スプラッター・本格ミステリ(元祖もなにもこんなんこいつだけか)。
ロンドンに跋扈する「吸血殺人鬼」「連続爆殺魔」「下水道殺人鬼」、海を隔てたカナダでも猟奇殺人。犯人が何人いるのかすらわからないぶっ飛び具合、クライマックスのアクロバット炸裂の強引な着地。合間を埋めるヘヴィメタルの轟音。もうサイコー!
ああ、早く「斬首人」を読みたいのだが、解説によると「ヘッドハンター」を読んでおいたほうがいいようなのでその復刊を待っているところです(10日発売予定)。いやー楽しみです。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 11:11 | comments(8) | trackbacks(0) |