2005.06.13 Monday
<書評> 神狩り
著者:山田正紀
出版社:角川春樹事務所(ハルキ文庫) およそ30年ぶりに出たパート2を読むために久しぶりに再読。 謎の古代文字から論理レベルの違う存在としての「神」の実在を確信する若き情報工学者。 協力者とともに人類の運命を操る神に対して戦いを挑む…。 「語りえないことに対しては沈黙しなければならない」というヴィトゲンシュタインのテーゼに真正面から挑む山田正紀のデビュー作。その瑞々しい感性が実に眩しい。 「それは、薊でなければならなかった」というオープニングは鳥肌もの。あっという間に世界に引き込まれます。 さて、ベテラン作家と化した著者が放つ「2」は如何に? |