伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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<書評> 神狩り2 リッパー
著者:山田正紀
出版社:徳間書店


ようやく読み終えました。労作です。
基本的に、若さの勢いで突っ走った前作の感覚的な主張に対し、SFとしてのある程度のリアリティを与えるバックボーンの積み重ねに主眼を置いたような感じ。
最先端のブレインサイエンスの知識を駆使して、脳が記憶や感覚をつかさどる装置ではなく、実は編集装置でしかないという理論を展開します。
つまり、メタ的な脳が存在する、それこそが<神>なのか…。
非常に面白い発想です。説明過多になって物語としての面白さが犠牲にされてしまった感がありますが、十分読み応えがありました。

それにしてもなんで「リップスティック」なんだろう。ここだけどうにも浮いているような気がするんですが。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 14:10 | comments(17) | trackbacks(0) |