2005.06.20 Monday
<書評> 黒笑小説
著者:東野圭吾
出版社:集英社 うはは、これはイヤな短編集だ。 とくに、短編の新人賞を受賞しただけで舞い上がって作家気取りになってしまう男(「線香花火」)には我が身を省みて、笑うとともにもう身の置き所がなくなってしまうような羞恥を感じました。 他にも、あらゆるものがおっぱいに見えてしまう「巨乳症候群」、飲むと絶対に勃たない「インポグラ」など自由奔放でかつシニカルな短編ばかり。 「神狩り」というヘビーなテーマの後の息抜きにぴったりでした。 |