伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
CALENDER
<< April 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+RECENT TRACKBACK
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+LINKS
+PROFILE
+OTHERS
<書評> 斬首人の復讐
著者:マイケル・スレイド
出版社:文藝春秋(文春文庫)


というわけで、スレイド二年ぶりの新刊。まず開いた目次に爆笑できます。
「第一部 生首を狩ってみろ」「第二部 生首を斬ってみろ」「第三部 生首を喰ってみろ」なんなんだそれは!各部の章タイトルも凝りまくり。うぷぷ。

今回は「ヘッドハンター」の続編です。かなりダイレクトな続編で、一応「未読でも大丈夫」的なことは解説で言われていますが、まあ宣伝的にはそう言わなければいけないのかもしれませんが、これはやはり読んでおかないと厳しいです。なんせ「ヘッドハンター」事件では微妙な描写だった真犯人が明かされるという展開ですから。
解決したはずの「ヘッドハンター」が舞い戻ってきたのか?という連続首切り事件発生。しかもどうやら別口で首切ってるヤツも混じってるらしい(笑)。←このへんがスレイド
折りしもカナダ先住民族の過激派が蜂起を企て(このへんもスレイド)、スペシャルXは人員を分割せざるを得なくなる。
ヘッドハンターたちを追うディクラークとスパン、先住民族と一触即発の交渉を行うジンク・チャンドラーや<狂犬>ラビドウスキィ。
そして次から次へと明かされる驚愕の真犯人のつるべ打ち。←やっぱりスレイド
相変わらず長すぎるのですが、もうそこもスレイドならではなんで許します。スレイド万歳です。面白かった!

なお、一部解釈に不安があった部分を、翻訳者の夏来健次さんに丁寧に解説していただきました。ありがとうございました。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 22:51 | comments(12) | trackbacks(1) |

コメント
読んでいただけて大感謝です! 
解釈は小生自身ちと心もとなく、ぎくしゃくですみません…
ご指摘いただいて冷汗にじんだりでw まあ、スレイドさんの
びみょーすぎる書き方が悪い、ということで…
| 夏来 | 2005/10/19 12:01 AM |

おいらはちとだめでした。残念。
Headhunterが犯行パターンを変えたこと、その原因となる真犯人がいること、その辺に興味が湧きませんでした。Decapitatorとの繋がりもあまり深くない気がするし。
あと登場人物がしきりに劣情を催すものだから、読んでて疲れたのですがその辺はどうですか。
| 一圓 | 2005/10/28 1:32 AM |

お読みくださりありがとうございます!
っても、ご不満は申し訳ないっす…
わたしが言うのも変ですが、ある意味同感です。
あまり切れ味とかがいいわけじゃありません…まあ、
スレイドのは実はみんなそうなんですが。
あと、訳のせいもあるかも(^^;)
| | 2005/10/29 12:19 AM |

すみません、名前入れんかった↑…
| 夏来 | 2005/10/29 12:21 AM |

そんな、謝られるとこちらが恐縮してしまいますよ…。
スレイドにはもちろん綺麗なプロットより奇っ怪さを求めているのですが
偶々今回が原点回帰、シリーズ総括でoutrenessが少なかったのでしょう。
新境地に期待しつつ、3〜5作目も読んでみます。
| 一圓 | 2005/10/29 4:53 AM |

少女の残酷性というのはわりとありふれたテーマだとは思いますが、少しづつ外していく感じが好印象です。
| http://www.softbox.fr | 2014/11/26 11:13 AM |

少女の残酷性というのはわりとありふれたテーマだとは思いますが、少しづつ外していく感じが好印象です。
| http://www.chatteriededomenico.fr | 2015/05/16 11:37 AM |

本作でも「ん?」と思うところもあるにはあったが、話作りにおけるトップダウンとボトムアップの兼ね合いが絶妙。
拍手拍手。
| http://www.vacances-ecologiques.fr | 2015/06/30 6:48 PM |

解決したはずの「ヘッドハンター」が舞い戻ってきたのか?という連続首切り事件発生。しかもどうやら別口で首切ってるヤツも混じってるらしい(笑)。←このへんがスレイド。
| http://www.energie-vie.fr | 2015/12/04 4:54 PM |

うむむ、いやあおもしろかった!
| http://www.immobiliermidipyrenees.fr | 2016/05/21 11:29 AM |

ノンフィクションごちゃ混ぜです。
| http://www.dufraispourcesoir.fr | 2016/07/27 5:56 PM |

これからが実に気になる作家です。
| http://www.maladies-chroniques.fr | 2016/07/30 10:43 AM |

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://yukihi.blog.bai.ne.jp/trackback/22997
トラックバック
スレイド漬け・・・ジンクに恋して
まだ読んでたのか、と言われそうだが相変わらずマイケル・スレイド漬けの日々であった。 「ヘッドハンター」(上・下巻) 「カットスロート」(上・下巻) に続いて 「グール」(上・下巻) 「髑髏島の惨劇」(再読) 「暗黒大陸の悪霊」 そして、最新刊
| 酒と猫と読書の日々 | 2006/02/14 11:57 AM |