伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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2007年度ハカタベスト(映画編)
ご無沙汰しております。生きてます。
ケータイ小説を読んでくださっている方々、ありがとうございます。
明日28日アップのものが最終回となります。

さて、年も押し詰まってきたので、恒例のベスト、とりあえず映画編からいきます。タイトルのあとは監督名。
今年映画館で見たのは、試写会を含め41本。その中から選びました。



1 「しゃべれどもしゃべれども」平山秀幸
2 「魂萌え!」阪本順治
3 「キサラギ」佐藤祐市
4 「トランスフォーマー」マイケル・ベイ
5 「魍魎の匣」原田眞人
6 「大日本人」松本人志
7 「ブレイブ・ワン」ニール・ジョーダン
8 「ベクシル2077日本鎖国」曽利文彦
9 「その名にちなんで」ミーラー・ナーイル
10「アイ・アム・レジェンド」フランシス・ローレンス
11「椿三十郎」森田芳光
12「河童のクゥと夏休み」原恵一
13「怪談」中田秀夫
14「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」三池崇史
15「エクスマキナ」荒牧伸志

本のベストはまた後日…。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 19:09 | comments(5) | - |
<映画評> それでもボクはやってない
監督:周防正行
出演:加瀬亮/瀬戸朝香/役所広司/山本耕史

実はいまだ「シャルウィダンス」を未見だったりするほど周防正行に対して興味がなかったんですが、映画の日だし、わりと評判いいようだったので観てきました。
ううーん、なんというのか、「はい、よくお勉強しましたね」とでも言えばいいのか。正直、映画としては0点。
痴漢冤罪裁判というネタはいいところを突いてきたのに、それを取り上げた部分で終わっちゃっていて、そこから映画として飛翔させる部分がゼロ。
これならドキュメントを撮ったほうがよっぽど心理的に訴えるものができるだろう。
そもそもキャラがみな書き割りのようで死んでいる(「魂萌え!」を見た直後だから余計そう思ったのかもしれないが)。主人公の元彼女など登場する意味がさっぱり不明だし、山本耕史扮する友人も、なぜそこまで肩入れしてくれるのか、エピソードがまるでないために説得力を欠く。
このテーマに対する怒りに縛られて、ユーモア心を失っちゃったみたいですね。残念。


| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 18:15 | comments(3) | trackbacks(242) |
<映画評> 魂萌え!
監督:阪本順治
出演:風吹ジュン/三田佳子/寺尾聡/豊川悦司


ようやく今年一発目の映画を見ました。
原作は未読で、映画化と聞いたときにもふうん、としか思わなかったのですが、監督が阪本順治と聞いてこれは見なければ、と豹変。
たまたま邦画を見るようになったころに阪本監督のデビュー作「どついたるねん」を見て以来、ほぼ全てリアルタイムで追い続けてます。いつの間にかもうベテランと言ってもいいキャリアです。
阪本監督のなにがすごいか、ってとにかく俳優の既成の枠にない部分を掘り出して開花させる能力。
「王手」における加藤雅也、「ぼくんち」の観月ありさ、「トカレフ」の佐藤浩市などが好例でしょうか。
そして今回この映画ではもうその部分は前提であり、そこからさらに進んだキャラクター描写に対する凄まじい冴えを見ることが出来ます。
いいやつ悪いやつが明快な単純なキャラ立ては、わかりやすい話になっていいところもあるんでしょうが、この映画では違います。
現実においてはきわめて当たり前なのですが、一人一人のキャラがその長所短所いろんな部分を持ち合わせた渾然としたややこしい性格であり、それをわかりやすく演出する、という一見矛盾した難しいことを、見事な演出力できっちりと魅せてくれます。
素晴らしい。傑作。
個人的には林隆三がツボ。ものすごくおいしいぞ、このおっさん。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 18:01 | comments(5) | trackbacks(257) |
恒例・今年のベスト(映画編)
映画のベストもいきます。
今年劇場で見た中から選びました。

1位「ハチミツとクローバー」高田雅博
2位「ゆれる」西川美和
3位「鉄コン筋クリート」マイケル・アリアス
4位「グエムル 漢江の怪物」ポン・ジュノ
5位「トム・ヤム・クン!!!」プラッチャヤー・ピンゲーオ
6位「デスノート The First Name / The Last Name」金子修介
7位「武士の一分」山田洋次
8位「力道山」ソン・ヘソン
9位「七人のマッハ!!!!」バンナー・リットグライ
10位「ジャケット」ジョン・メイブリー
11位「嫌われ松子の一生」中島哲也
12位「SPIRIT」ロニー・ユー
13位「スーパーマンリターンズ」ブライアン・シンガー
14位「時をかける少女」細田守
15位「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」金子文紀

| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 01:58 | comments(5) | trackbacks(149) |
<映画評> 鉄コン筋クリート
監督:マイケル・アリアス
声の出演:二宮和也/蒼井優/田中泯


原作は連載当時に一度読んだきりなので、きれいさっぱり忘れていました。面白かったことは覚えています(松本大洋で一番のお気に入りは「花男」)。

予告などで見る断片映像がなんか異様にかっこいい気がしたので見に行きました。
うおおおおーオープニングにぶっとび。なんてかっこよさ!
あの癖のある原作のエッセンスを見事に生かした斬新な絵、動き。
キャストも良く、特に蒼井優のシロは素晴らしい。
脚本も良くまとまってるし、ハードボイルドなセリフにしびれるしでいい映画でした。
ただ、後半が映像的にも展開的にも「アキラ」っぽいな、と思いましたが。
連れが買ったパンフを見たら、「シティ・オブ・ゴッド」にインスパイアされた部分がある、と言っていて、すごく納得しました。あの猥雑なエネルギーがとめどなく噴出しながら、スタイリッシュである感覚はまさに同じ。

傑作です。見るべし。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 01:29 | comments(4) | trackbacks(189) |
最近見た映画
「デスノート the Last name」(監督:金子修介/出演:藤原竜也)

原作は途中で読むのやめました。
映画は、ああ、うん、かなり面白いです。よくこんな無茶な設定で緊迫感を持続できるもんだ。これはすごい。
ラストもうまく決まって納得。
細かいこと言うときりがないのですが(藤原竜也、顔パンパンやん!とか)、よくできた娯楽作だと思います。
それにしても、このノートにおける「名前」の定義って何なんですかね。昔の日本人みたいに、通称と実名(西郷吉之助と隆盛とか)とがあったらどっちでもいいのか? 戸籍にある名前? 戸籍ない人なんて世界中にいくらでもいるだろうし。その国の言語で書かないとダメなの? FBIは英語で書かれたんだっけ?
微妙にして危うい設定の上を綱渡りして、何とか渡りきった、て感じ。そのこと自体がすごいことだ。


「硫黄島からの手紙」(監督:クリント・イーストウッド/出演:渡辺謙)

うーん、普通。
イーストウッドらしいシニカルな部分もなく、ただ戦争をきっちり描きましたよ、というだけで、「だからどう?」という映画。
キャラもあまり立ってなくて、栗林は結局有能なのかどうかもよくわからないし、とにかく「普通」としか言いようがなかった。


「武士の一分」(監督:山田洋次/出演:木村拓也)

何度もいうが、「たそがれ清兵衛」は僕のこの十年間のベスト映画。なんぼキムタク主演〜?ええ〜と思っても、見に行かざるを得まい。というわけで見ました。
…あれっキムタク悪くないよ? というのが第一印象。まあ「すごく良かった」とは言いませんが、普通にちゃんとやってるやん。あんまりキムキムタクタクしてなかったのがすごく嬉しい。さすが山田監督。ふふふ。わかってらっしゃる。
映画としては、悪役の坂東三津五郎のキャラが類型的で残念。「たそがれ」の田中泯のインパクトには遠く及ばず。
しかし全体としては非常にいい映画でした。とにかく丁寧なつくりが完成度を高めていて、見ていて実に気持ちよかった。佳品です。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:23 | comments(5) | trackbacks(155) |
最近見た映画
すっかり更新遅れたために、若干古い映画もありますが。

「スーパーマン・リターンズ」(監督:ブライアン・シンガー/出演:ブランドン・ラウス)

いやーなんというか、面白かった(笑)。
もうあの古臭いハンサム顔は見てるだけでにやけてしまいます。
スーパーマンの名に恥じないスーパーっぷりも楽しくて、劇場できゃっきゃ喜んでました。
それにしても、致命的弱点のクリプトナイトで刺され、どうなることかと思ったら、うおおおと叫んで根性でクリアするとは。
好みです、この人。


「時をかける少女」(監督:細田守/声の出演:仲里依紗)

アニメですが、なんかあっちこっちで異常に評判よくて、残念ながら大阪ではもうやってなかったので、東京に行ったときに見ました。
うん、まあ、悪くないです。いわゆる筒井康隆の原作からは少し外れて、現代を舞台に、原作の主人公の姪っ子を主役に据えてのオリジナル。
俳優という「生きている現実の個人」を削り上げて演出する実写とは違う、ゼロから人を創り上げることによるアニメ特有のリアリティの欠如がいいほうに作用しなかったというか。
面白いけど、なんとなく乗りきれない。難しいもんです。


「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」(監督:金子文紀/出演:岡田准一)

もう、安心して見れますね。ここまでキャラが育ったらクドカンも監督もやりやすいでしょう。
面白い設定さえ思いついたらあとはもう勝手にキャラたちがやってくれるわ、みたいな。
面白かったです。
結局ぶっさんが戻ってきたのはそのためかよ!みたいなしょーもない理由も好み。


「フラガール」(監督:李相日/出演:松雪泰子)

これまたやけに評判がよくて、みんな泣きまくりとか言うから見てきましたが、んあーこれはダメでしょ。
もう話も演出もあまりにもベッタベタ。夕張に引っ越す友人の見送りに走ってくる蒼井優とか、去ろうとする先生のところに、どういうわけかギリギリにホームに駆け込んでくる生徒たちとか、そりゃ、見てる間は泣けますよ、それなりに。日本人なんだから。ここを押されりゃ泣く、というところはあるんでね。
ただ、「新しさ」がまったくない。怖いほどない。
これは僕にとっては致命的です。
監督の李相日、「69」のときにも思いましたが、ギャグセンスがない。このネタならもっと笑えるところつくれるはずなのになあ。
残念でした。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 00:17 | comments(5) | trackbacks(14) |
<映画評> ゆれる
監督:西川美和
出演:オダギリジョー/香川照之/伊武雅刀/新井浩文


やけに評判がよくて気になってたので見ました。
「オダギリジョーと香川照之が兄弟」て情報以外まったく内容を知らず、対照的な兄弟のハートウォーミング癒し系ムービーてなイメージで軽い気持ちで行っちゃいました。

すみません…まるで違いました。

これは強烈。
どんな兄弟にもある、いや、どんな人間同士にもある、心のすれ違い。
普段我々は無意識的に妥協して回避しているそんな些細なズレを、ひとつの事件が、無残に顕在化させ、「傷」として露出させる。
そして司法がその傷に手を突っ込み、乱暴に押し拡げる。
ダメだ、見ていられない。
と思いつつずっと釘付けでした。

それにしても、抑制の効いた素晴らしい演出力。
全てをギリギリで見切っている。
また、香川照之の演技が凄すぎます。
デニーロや竹中直人のような、「どうどう?、俺って上手いやろー!」といった小うるさい演技とは一線を画すこれまたギリギリを見極めた素晴らしさです。

ギリギリの危うさが生んだ緊張感。これは傑作。
西川美和作品、初めて見ました。「蛇イチゴ」も見なければ。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 23:53 | comments(5) | trackbacks(165) |
<映画評> グエムル 漢江の怪物
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ/ピョン・ヒボン/パク・ヘイル/ペ・ドゥナ


これまでたびたびお知らせしてきたポン・ジュノ監督期待の最新作「グエムル」の試写会に行ってきました。

前作「殺人の追憶」は言わずと知れた2004年度ハカタベスト1位をゲットした完璧なサスペンス映画。
その素晴らしい演出力に感動し、去就に注目していたところ、新作はなんと……怪獣映画!!
川から発生した謎の巨大奇形魚が人々を襲う!しかも特撮を担当するのは「ロードオブザリング」「キングコング」のWETA。
まるで僕のために作られたようではありませんか。
今年最大の期待を込めて行ってきました。

結果……凄いです。これは凄かった。
ただ、「凄さ」が「面白さ」に直結していないもどかしさがあって、そこのところの説明が凄く難しい。
表面的にはまるっきりハリウッドのB級映画の設定を用いながら、中身はすべてそれに対するアンチテーゼで成り立っているというポン・ジュノ一流のブラック・エンターテインメントとでも言うべきシロモノ。
そのアンチっぷりは、わりとローカルな場所で正体不明の怪物が襲ってきて民間人が退治しようとする、という意味で「トレマーズ」などと比較するとわかりやすいと思うのですが、たとえば「笑い」の要素。
あくまで緊張に対する弛緩、観客を和ませる目的であるハリウッドに対し、「グエムル」は単なる笑いの要素で笑わせない。笑いを取るべき主人公のマヌケな行動で主要人物が死んでしまったりする。これは笑えない。「そんな状況で笑えるか?」というハリウッドに対する痛烈な皮肉。
簡単に人を殺すことが痛快であるかのようなハリウッドに対し、「人が死ぬことが楽しいわけないだろう」といった暗黙のメッセージが地雷のように埋め込まれ、表面上はかなりたくさんあるユーモアがかえってだんだん恐ろしくなってしまう。
宣伝ではほとんど姿を隠されている怪物が、開始十分ほどで思いっきり白日の下に登場するのもアンチハリウッドですね。これは痛快で爆笑しました。

なかなかまだ評価の定まらない難しい作品ですが、監督の実力とその方向性の鋭さは素晴らしいと思います。僕と同い年か……。
世界的に見ても、これはスピルバーグやクロサワに匹敵する、稀有な才能の登場だと思います。この瞬間にリアルタイムで立ち会っているという感覚が本当に嬉しい。

| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:49 | comments(3) | trackbacks(35) |
<映画評> 日本沈没
監督:樋口真嗣
出演:草なぎ剛/柴崎コウ/豊川悦司/大地真央


えーと、うん、まず好意的に思ったことは、樋口真嗣の演出力が、「ローレライ」のときより数段アップしていること。
ある程度ドラマに起伏をつけて、ベタながら感動的シーンはそれなりに作り出せていた。
問題は主に脚本。原作と変えるのはまったくかまわないのだが、劇的にするためか、なぜ草なぎ君はあんなやり方で最後死地に赴かなければならんのか。あまりに原始的なやり方、いくらなんでももう少し安全性の高いシステムを作れるだろう。
草なぎや柴崎の神出鬼没ぶりにも無茶がありすぎ。どんどん沈没して交通も通信も分断されているのに、自由自在に日本のどこにでも現れるのにイライラ。
特撮はそれなりに凄かったが、凄惨さがまるでなかったので、しょせん絵空事にしか見えない。綺麗に廃墟になってしまうので「痛さ」がまったく伝わってこない。

以上、絵的な見ごたえはそれなりにあったけど、映画としてはかなりダメ。
初代「日本沈没」も録画してあるのでそのうち見て比較します。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:42 | comments(3) | trackbacks(0) |
<映画評> ハチミツとクローバー
監督:高田雅博
出演:櫻井翔/蒼井優/伊勢谷友介

くあーやられました。今年のベストです、いまんとこ。
原作は一度読んだだけでそれほど好きにはなれなかったんだけど、映画はまったく別個に素晴らしい完成度でした。
「さあ、ここで泣けえー!」と胸倉掴むような映画が多い中、さりげない演出でキャラの心中を推し量らせ、とにかく圧倒的なせつなさに涙させる。上手いよ、上手すぎるよ。
後半はもうずーっと涙流してました。青春やー。
久しぶりだなあこんな映画。「たそがれ清兵衛」以来かも。
キャスティングがあまりに見事。
脚本も、原作を無視するのでもなく、エピソードの羅列でもなく、とにかくすべてにおいて加減が上品なのです。
監督、CMやPVの人で、映画は初めてみたいですね。すごいです。
DVD出たら買うぞ。家で浸ってまた泣きじゃくるのだ(笑)。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 00:50 | comments(3) | trackbacks(29) |
最近見た映画
「m:i:3」(監督:J・J・エイブラムス/出演:トム・クルーズ)

48時間のタイムリミット!とか広告で謳ってるわりにはそのミッションのうち46時間くらいはカットされてたり、いや、その時間でそれは無理やろうとか、なに幸せな結婚とか守りに入ってんだスパイの癖にとか、二作目からキャラ変わりすぎやろお前とか、いろいろ突っ込みつつも見てる間は楽しみました。ま、こんなもんでしょう。


「夜のピクニック」(監督:長澤雅彦/出演:多部未華子)

試写会で見ました。原作は恩田陸による第二回本屋大賞受賞作。
くあー、悪いけど、これはつまらん。俺がプロデューサーなら、「3/4カットしろ!それが嫌ならフィルムをタテに切れ!」とクロサワ張りに叫んでるところです。
と、それくらい冗長でした。ストーリーがあまりにもシンプルで、唯一ある仕掛けというか秘密が、めちゃくちゃ早々に明かされてしまい、あとはだらだらと進行するばかり。ギャグセンスもなく、柄本祐が浮きまくっててかわいそう。こりゃ今年のワーストかも。

| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 00:19 | comments(4) | trackbacks(0) |
最近見た映画
「嫌われ松子の一生」(監督:中島哲也/出演:中谷美紀)

おお、うん、楽しいぞ。とにかく見た目の面白さ重視で、映像的に飽きさせなくて、ノリもいい。
激しいコントラストはほとんど実写版出崎統(笑)。
ラストがちょっと切すぎたけど、音楽もキャストもいいし、まあよし。


「ジャケット」(監督:ジョン・メイブリー/出演:エイドリアン・ブロディ)

もう、反則や、こいつの顔。どんなにバカなシーンでもせつなさ満点に一瞬で転換できるこの男、設定そのものがせつない映画に出たらもう完全に反則。
これはかなり面白かった。ラストの余韻がまたせつない。


「デスノート/前編」(監督:金子修介/出演:藤原竜也)

原作は5巻くらいで読むのやめました。ライトとエルの推理合戦が堂々巡りしててこりゃきりがないだろ、と思って。
映画は原作のいいところを上手く描写してます。オリジナルキャラも違和感がなく、上手いこと後編に繋いだ感じ。藤原竜也はともかく、エル役の松山ケンイチはいいキャスティングじゃないですか。
ただ、やたらめったらテレビドラマ臭い。引っ張れるところがたくさんあるから連ドラのほうが向いてるかもね。

| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 17:46 | comments(3) | trackbacks(81) |
<映画評> トム・ヤム・クン!
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演:トニー・ジャー/ペットターイ・ウォンカムラオ


えーと、とりあえず上の監督・出演欄は前に「マッハ!!」の感想書いたときのをコピペしておきました(笑)。
ハカタ的に今年最大の期待作。初日に行ってきました!
詳しいストーリー紹介は省略!
要するに、象を愛する青年が、盗まれた象を取り返しにオーストラリアに殴りこみに行く話です。
とにかく全編「象愛」に満ちてます。満ちすぎて、象に馴染みの薄いこちらとの温度差なんてまったく無視。ただひたすら「象を返せ!」と暴れまわります。
今回ちょっと難点があるのはここ。
前作「マッハ!!!」では、トニー・ジャー演じる主人公は村人から仏像を取り戻して欲しいと懇願され、代表として立ち向かう、いわば「公」の精神と、地下格闘クラブで女性が殴られるのを見て立ち上がるような「義」の精神とを併せ持ち、あの精悍な面構えと美しい肉体に激しく萌えられた。
ところが今回の象フェチ男はあくまで「私」でしかなく、しかもそのあまりに直情的に邪魔するヤツを片端から粉砕していく姿には違和感がありました。それがアクションのカタルシスを減殺していたのが実に残念。
あと、急いで作ったからか、編集もおかしくて、なんでいきなりこの場面なの?とか気になるところがいくつか。
まあしかしもちろんアクション自体は前作に引き続いて壮絶の一語。今回は新機軸として打撃と直結した関節技が多数披露されていて、打撃の爽快感とは一味違うその生理的痛感には思わず二十回ほど身を竦めてしまいました。
クライマックスでトニーが使用する武器も最高!
文句は言いましたが、十分に楽しみました。ジャッキーの後を継ぐのはやはりこの男でしょう。素晴らしい。
そういえば、映画秘宝情報によると、「酔拳3」でジャッキー対トニーが実現するかも、て!! そんなん見たら鼻血出るわ!
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 15:30 | comments(2) | trackbacks(2) |
最近見た映画
「オープン・ウォーター」(監督:クリス・ケンティス)

レンタルで見ました。
スキューバダイビングのインストラクターのポカミスで海のど真ん中に取り残されたカップルに鮫が襲いかかる!
という一見ジョーズパクリ映画と思いきや、アクションなし、男の友情なし、カタルシスなし、なにしろなんにも起こらない(笑)という徹底的にアンチ・ジョーズを意識して作られたような作品。ある意味凄いが…。

結果→あんまり面白くなかった。


「スピリット」(監督:ロニー・ユー)

いやあ、楽しかった。
カンフー映画好きはこれを見ずに死ねるか!という徹底したカンフーリスペクト作品。
ジェットリーの動きが凄まじいのはもちろん、すぐ天狗になってしまったり急に人格者になったりするわかりやすさが七十年代香港映画テイストぷんぷんで最高。
原田眞人が「ラスト・サムライ」とおんなじ格好でおんなじ性格でおんなじ役どころだったのもよかった。
獅堂はふつう。


「THE MYTH 神話」(監督:スタンリー・トン)

満を持してジャッキーも流行りの武侠映画に参戦。
ははは、ジャッキー、兜にあわねえー!
現代パートと古代パートが平行して描かれるんですが、どういうわけか古代パートのジャッキー、顔がしゅっと細くなってます。なんなんだ。
昔、テレビで映画を放送したときってオープニングのスタッフ・キャストのクレジット出るところだけ、端が切れないようにぎゅっと圧縮したように縦長になってたでしょ。あんな感じ。
劇場入り口にも「一部画面に変化がありますが、監督の意図によるもので映写装置の故障ではありません」みたいな但し書きが。意図? なんの?
監督スタンリー・トンといえば、人を人とも思わないめちゃくちゃなスタントを要求することで有名ですが(藤原紀香「SPY-N」は必見!)、今回ややおとなしめ。
最大の見所は現代パートのネズミ捕りベルトコンベアアクション。ここだけで元が取れました。ジャッキー万歳。
ラストの無重力アクションは、なんだかアクションの切れが悪くなってしまって残念でした。
もちろん、ジャッキーだから、すべて許します。


「トレマーズ」(監督:ロン・アンダーウッド)

中古でDVDを安く売ってたので入手。これ、大好き(笑)。
ひとつたりともA級の要素のない、完璧なB級映画の結晶体。
久しぶりに見たが、やっぱりすんげえ面白い。それ以外感想なし。


あと、アカデミー賞とった「クラッシュ」を見に行きましたが、開始早々爆睡してしまってまったく人間関係わからず、起きた後も呆然としてました。
今日は「嫌われ松子の一生」の試写会に行きます。楽しみ。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 15:16 | comments(4) | trackbacks(219) |
<映画評> 力道山
監督:ソン・ヘソン
主演:ソル・ギョング/中谷美紀/藤竜也/萩原聖人


試写会です。
なんにも告知なかったのに、いきなり主演のソル・ギョングの舞台挨拶があってびっくりしました。しかもなぜか琴欧州まで登場。ふはは、でけえ!!
映画の感想を端的に言うと、「肝心なところ以外は凄くいい映画」というもどかしさ満開の感じですね。
肝心なところというのは、つまりソル・ギョングの力道山が普通の兄ちゃんにしか見えん!てのが第一。
この役のために30キロ近く増量したとか言ってたけど、ぜんぜんまだまだ迫力不足。服着ると異常なほど普通人。
第二に、やはり日本語知らない人の日本語セリフはきつい、という点。在日一世であることを隠し続けた力道山だが、やはり聞いてすぐにわかるようなアクセントじゃまずいでしょ。
ていうか丸暗記のセリフでは、どうしても言葉の魂が感じられず残念でした。
その他はかなりいい映画。美術、脚本、撮影が基本に則ってしっかりしている。
倍達やグレート東郷は出るのか、とか若き日の猪木と馬場は、とか興味深く見てましたが、その辺は端折られてました。
鬼の柔道家、木村政彦(なぜか役名は井村)役の船木誠勝は、昭和らしからぬハイブリッドボディで違和感ありありでしたが、武藤や故・橋本らプロレスラーのいい演技も見もの。
あ、エリオ・グレイシーと闘ったことのある木村政彦役を、エリオの息子ヒクソンと闘って引退した船木が演じるのも因縁でしたね(マニアネタ)。
格闘技好きを差し引いても、なかなかの映画だったと思います。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:21 | comments(2) | trackbacks(91) |
最近見た映画
映画も更新してないなー。こっちもまとめていきます。


「悪魔の棲む家」(監督:アンドリュー・ダグラス)

昔のホラーのリメイク。オリジナルは未見ですが、わりとよく出来てました。正統派に怖い。
実話が元になっているそうですが、その実話とやらの怪しさは「トンデモ超常現象99の真相」(洋泉社)で懐疑的に指摘されています。というか、はっきりウソでしょう。


「フライトプラン」(監督:ロベルト・シュベンケ)

なんなんですか、この映画。
ストーリーの根幹部分にとてつもなくでかい穴があって、最後までそこは無視。
こんな欠陥脚本にGOサイン出せる神経がわからん。
ただし、ジョディは好き。


「博士の愛した数式」(監督:小泉堯史)

「80分しか記憶が持たない」という設定に対し根本的に誤解していたせいで、まったく話に入れなかった。俺のミスといえばそうだが、もう少し説明は要らなかったのか?
数学の説明メインの吉岡秀隆シーンも不要では。
演出は堅実。黒澤組らしい丁寧さに好感。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 00:39 | comments(3) | trackbacks(11) |
<映画評> 東京ゾンビ
監督:佐藤佐吉
出演:浅野忠信/哀川翔/奥田恵梨華/古田新太

いやあ、まさかこれが映画化とはね。しかもこの二人が浅野忠信と哀川翔って。
死体まで捨てられる東京の無法ゴミ捨て場、通称「黒富士」からゾンビが出現! 日々ブラジリアン柔術の練習に明け暮れるフジオとミツオにもその魔手が。
時は流れ数年後、奴隷とゾンビを闘わせる「ゾンビファイト」で活躍するフジオの前に現れたのは、ゾンビと化したミツオだった…。
という話は面白く、ものすげえマニアックな柔術の動きとかもよかったんですが、どうも今ひとつテンポがよくない。
原作のあののほほんとした感じを実写で再現するのは相当難しかったのだろうけど、なんかもどかしかったです。短編でシュパッとやれちゃう話じゃないかな。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 12:33 | comments(3) | trackbacks(4) |
<映画評> 七人のマッハ!!!!!
監督:バンナー・リットグライ
出演:ダン・チューポン/ゲーサリン・エータワッタクン/ピヤポン・ピウオン

うはははは、幸先いいぜ! 今年一発目に見た映画がこんなに面白いとは!!
2004年度ハカタベスト映画部門第二位をゲットした伝説のムエタイアクション映画「マッハ!!!!」の続編かと思いきや、まるで関係のない話!
でも実は監督は「マッハ!!!!」のアクション監督を務めた男で、プロデューサーが「マッハ!!!!」の監督。ややこしいな。
タイの辺境の貧しい村をボランティアで訪れたスポーツ選手たち。そこになぜかテロリスト集団が! 虐殺される老人! 子ども!!
テロリストの目的は、逮捕された麻薬王の釈放。人質となったスポーツ選手たちは、己の誇りをかけて、得意なスポーツを武器にテロリストに立ち向かう! がははは!!
いやあ、素晴らしい。なにが素晴らしいってまず第一に、七人というのが誰と誰をさしているのかよくわからないこと
あれ?村人代表で闘ってるこのチンピラは入るのかなあ? など、確認する暇もないくらい全員暴れまわってます。
サッカー男は、50メートルは先のやぐらからマシンガン乱射するテロリストに向かってボールをキック!!見事頭に命中、テロリスト落下して死亡!
セパタクロー男はテロリストの投げた手榴弾を見事空中キックで蹴り返す! テロリスト爆死!
器械体操男は赤ん坊を背負いながら空中回転、ウルトラCを決めながら弾丸を避ける!
なぜか村人たちも感化されたのか大活躍。敵から奪ったマシンガンを乱射する爺さん、弾切れでどうするかと思ったら「ウオオーー!」と拳握りしめ、テロリストに肉弾戦! ムエタイ技駆使してめっちゃ強い!! ええ? 爺さんムエタイやってたとかの伏線なんもなかったやん! あー笑った笑った。涙でましたわ。
アクションの凄まじさも「マッハ!!!!」並み。十人単位で撮影中に死人が出てるんじゃないかと思わせます。たまたま死ななかったシーンをOKテイクにしてるんじゃないかとか。
いやあ、満足。「トムヤムクン!!!」早く見てえー!
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 12:04 | comments(2) | trackbacks(7) |
<映画評> キング・コング
監督:ピーター・ジャクソン
出演:ナオミ・ワッツ/エイドリアン・ブロディ/ジャック・ブラック


PJ待望の新作。期待に打ち震えて行きました。
うああああああああああああああーーーすげえ!
何なんだこの圧倒的映像。
勿論いろんな複合的要素があってそのアンサンブルが映画のキモだという事は承知ですが、それでも映画の先ず第一の存在意義は、「ダイナミックな映像」にあるというのが僕の持論です。
その部分に限って感想を言わせてもらうと、今、僕の中でPJは黒澤明に並ぶ存在となりました
血沸き肉踊る映像を撮らせたら今間違いなく世界一でしょう。CGがどうとかのレベルではありません。脳みそからアドレナリンを掴み出されるような感覚です。
子供時代の感覚を完全に脳に残し、圧倒的技術力と演出力で脳内イメージを再現するそのパワーは凄まじい。
いまどき鼻に棒突き刺した原住民やら一メートルくらいあるムカデに襲われたりやら、とことん密林冒険活劇しつつ、主役二人のロマンスは妙に取って付けたような感じでテレが見られるのもまた子供っぽい(笑)。いや、満足。
こりゃ映画部門今年のベスト1です。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:04 | comments(5) | trackbacks(6) |
<映画評> THE 有頂天ホテル
監督:三谷幸喜
出演:役所広司/松たか子/佐藤浩市/香取慎吾


試写会です。いや、面白かった!
多彩な登場人物を絶妙なバランスで配置して、軽やかにチェスでもするように自由自在に動かす。細かいところの遊びがホント上手い。
おそらく意識してるだろうけど、昔のハリウッド映画のようです。ビリー・ワイルダーとか好きなんだろうなあ。
それにしても役所広司ってほんとにいい役者ですね。上手すぎる。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 19:46 | comments(4) | trackbacks(4) |
<映画評> 男たちの大和
監督:佐藤純彌
出演:反町隆史/中村獅童/仲代達也/鈴木京香


更新遅れましたが、試写会で見ました。
正直期待はしてませんでした。東映で佐藤純彌で角川春樹で……ま、スカスカ大作やろなーと。
だから、思ったよりちゃんと見れたことに驚き、感動しました。レベル設定を低くしておいたのが勝因(?)かと。
とにかく「泣けー! ここで泣けー!!」と叫ぶような押し付けがましい演出目白押しでむかついたのですが、やはり日本人的な感動の記号には弱くて、ちょっとうるっと来ました。あーちくしょう。まわりのおっさんおばはんはオールすすり泣き状態でした。
反町、獅童の演技はやたらドスを効かせたヤクザもんみたいでダメでしたが、脇の若手の松山ケンイチ、蒼井優らがすごくよかった。
あと、とにかく演出が古臭い。ちゃちいナレーションやテロップが、NHKの教養番組みたいでとても21世紀の映画とは思えず。東映やなー。
現代と交錯させる意図もわかりやすすぎて恥ずかしいくらい。
特筆すべきは、艦上での戦闘シーン。ここはセカンドユニットの原田徹が演出したそうですが、深作組出身の原田による過剰なまでの血まみれ凄惨シーンが激オモ。明らかに本編から浮いてます(笑)。
なお、CG大和は呆然とするほどちゃちいです。手描きのアニメか?と思うほど。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 11:11 | comments(7) | trackbacks(2) |
<映画評> 親切なクムジャさん
監督:パク・チャヌク
出演:イ・ヨンエ/チェ・ミンシク/イ・スンシン/キム・シフ


ハカタの「面白かったけど二度と見たくない映画ベスト1」である「オールド・ボーイ」の監督、パク・チャヌクの新作です。やはり気になったので見てきました。
真犯人に脅迫され、無実の罪を背負って刑務所に服役するクムジャさん。所内ではその親切なふるまいに天使としてあがめられていた。だが、それらすべてはクムジャの壮絶な復讐のための前段階だった…。
という話で、パク・チャヌク「復讐三部作」のトリ(あ、三部作!)。
いや、なんとなく予告やらのイメージで、今回は「オールド・ボーイ」ほどのエグイ描写はないだろうと思っていました。
甘かった…。ぬおおおお、嫌だあーこんな話。「オールド・ボーイ」もそうだったけど、復讐の仕方が、相手殺して終わりというような簡単なモンじゃないんですよ。そ、そこまでやりますか…。肉体的にも心理的にも壮絶にエグイ復讐方法です。
いやあ凄い。これまたもう一度見るのはつらいですが、未見の方は一度は見ておいたほうがいいですね。
それにしても刑事さん、あんたそれでいいの? 立場的に。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 16:11 | comments(4) | trackbacks(0) |
<映画評> TAKESHIS'
監督:北野武
出演:ビートたけし/京野ことみ/大杉漣/岸本加代子


うわーー、これはあかんかった。
内容のわけのわからなさはまだいいんですが、演出にまったくキレがなくて、やる気なかったのが見え見えな感じ。
過去のたけし映画からのツギハギも、セルフパロディとしては出来が悪くて、何もかもが悪いほう悪いほうへいった感じです。
残念です。カット割りと編集というたけし作品の素晴らしさを支えてきた根幹の部分がダメだったので、全体が崩れ落ちちゃいました。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 13:21 | comments(38) | trackbacks(5) |
<映画評> 機動戦士Zガンダム2 恋人たち
監督:富野由悠季
声の出演:飛田展男/池田秀一/古谷徹/ゆかな


まあ、見た人の150%くらいは思ったでしょうが、やっぱり言わずにはおれません。
「なんで完全新作にしないんだ!」
シーンによっては丸ごと新作とかならまだしも、同じシーンのカットによってコロコロ絵が変わるのはどう考えてもあかんやろ!
ほんとになぜなんでしょうか? コストの問題? しかしすでにあるフィルムを継ぎ接ぎして作るよりかえって作りやすいと思うし、後のDVDの売れ行きもかなり違うだろう。もう、最近映画見てもどかしい思いしてばっかり。
内容的にも、今回イマイチ。要するに前回「Zガンダム」という話の中のいちばん面白いパートをやっちゃったんで、もうしかたないです。
エピソード的にいちばん好きだった20話「灼熱の脱出」のカミーユ打ち上げシーンも大幅に改変されちゃってたし。あらら〜。
そして相変わらずまったく盛り上がりのない「Z」登場シーン。圧縮しすぎてテレビより一層なに考えてるのかわからなくなってしまった女性キャラ陣。
むうー富野の暗黒面が出ちゃいましたか。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 23:51 | comments(5) | trackbacks(0) |
<映画評> 春の雪
監督:行定勲
出演:妻夫木聡/竹内結子/高岡蒼佑/田口トモロヲ


自分で「行定勲は好きな監督」と思い込んでいたのですが、最近、ちょっと美化していたかもしれないな、と思うようになってきてました。結局僕にとっては「きょうのできごと」がツボだっただけなのか?て感じで。
前回の「北の零年」はえらく評判が悪かったし(僕は諸事情により未見※)、セカチューもなんかなあ。
というわけで、ちょっとテンション低めで行きました。なんか最近こんな風にワクワク感なし状態で映画見てばっかだな。
で、結論ですが、うーん、これまた最近こればっかなんですが、惜しい。全体として凄くいいのに、とにかく妻夫木君の演技が下手糞でもったいない。ぶち壊してしまうほどでもない微妙な下手さがもどかしいんですよね。結局現代っ子が大正ごっこしているようにしか見えなくて。なぜか咳込む演技だけは絶妙に上手かったのがまた悲しい(笑)。
竹内結子他のキャストは凄くよかったし、撮影や脚本もよかったです。
原作は未読なのですが、最後まで成長せずに甘ちゃん道を貫く主人公像は好感が持てました(笑)。あーほんとに惜しい。

※諸事情…那須博之亡き今、僕が映画界で最も許せない人物、那須真知子が脚本を書いていたのだ。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 23:28 | comments(3) | trackbacks(0) |
<映画評> チャーリーとチョコレート工場
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ/フレディー・ハイモア


これまでティム・バートンのあまりいい客ではなかったハカタですが、まあタダ券があったということで見てきました。
ああ、うん、なかなか面白いですね。悪趣味全開の美術、おとぎ話フルスロットルの脚本などなど、もうどこを切ってもティムだらけのバートン飴状態。
唯一、バートン作品に欠かせないダニー・エルフマンの音楽が今回低調でしたね。ミュージカル調にガンガンかかるけど、なんかあまりノリがよくないというか、らしくないと思いました。
ちょっと気になったのは、あのペランペランになっちゃった子、ペランペランになったまま特に悲嘆する様子もなく淡々とお父さんと帰っていきましたが、あの後の人生大丈夫なんでしょうか(笑)。
それにしてもチャーリー、いい子すぎます。かわいい。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 21:42 | comments(3) | trackbacks(1) |
<映画評> ブラザーズ・グリム
監督:テリー・ギリアム
出演:マット・デイモン/ヒース・レジャー/モニカ・ルビッチ


試写会です。テリー・ギリアム七年ぶりの新作と喧伝されてますが、実はあまりギリアム見ていないのでまあさほど期待もせずに行きました。
うーん、なんというか、「銀河ヒッチハイクガイド」と同様のもどかしさを感じますね。もうちょっと笑いやすいギャグを入れてくれよというか。
まあでも「銀河」よりは面白かったです。グリム兄弟版ゴーストバスターズみたいなノリのオープニングがいい。それでも各々キャラも立ってていい感じなのに、なぜか乗り切れない。これはこっちのせいなんだろうか…。
なんか最近見る映画ってそんなんばっかし。手放しで褒めたい映画にまったく当たりません。ブツブツ。今年のハカタベスト一位はなんになるんだろう…。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 00:18 | comments(1) | trackbacks(0) |
<映画評> 銀河ヒッチハイクガイド
監督:ガース・ジェニングス
出演:マーティン・フリーマン/サム・ロックウェル/ズーイー・デシャネル


一昔前に結構原作は有名だったそうですが、まったく知りませんでした。
「銀河バイパスを作るのにジャマだから」という理由で地球滅亡させられ、なぜか生き残ったイギリス人、アーサーの苦難の銀河ヒッチハイク…というバカ設定がかなりツボだったので見に行きました。
結論としては、もうひとつですね。英国風ナンセンスギャグは好きなんですが、なんか間が悪いのか、乗り切れなくてもどかしい思いでした。
しかしそれを補って余りある楽しさだったのが、GPP(真正人間性プログラム)搭載のロボット、マーヴィン。

あ、あかん、かわいすぎる…(笑)。GPPなるものを搭載されたおかげで終始鬱病気味でとぼとぼ歩くところがたまりません。でもIQ16万らしい(笑)。
マーヴィンのフィギュア欲しいです。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 21:52 | comments(7) | trackbacks(3) |
<映画評> スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐
監督:ジョージ・ルーカス
出演:ユアン・マクレガー/ヘイデン・クリステンセン/ナタリー・ポートマン


かなり徹底したアンチ・スターウォーズなハカタですが、一応今までのシリーズは見ています。今回もどうでもいいとは思っていましたが、タダ券があったのと、CGを見る目的で今更ながら行きました。
ははは、なんなんでしょうね、このつまらなさ。よくぞここまで陳腐な話にこんなに金かけられるもんです。
毎度申しますが、僕は映画においては脚本をかなり重要視します。このシリーズはとにかくそれがもうどれもこれも全部0点。お話になりません。
最後に生まれたアナキン(ダースベイダー)の双子の子供を、見つからないように別々に育てようとするのはいいけど、わざわざルークのほうは本人の叔父のところに預けられちゃう。そんな安直なとこじゃすぐに見つかるだろ!エピソード4に繋げるためにこうせざるを得なかったんでしょうが…。
まあいいや。
ヘイデン・クリステンセンは凄く色気のある悪役っぷりでよかったです。それだけかな。はい。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 01:33 | comments(2) | trackbacks(14) |
<映画評> メゾン・ド・ヒミコ
監督:犬童一心
出演:オダギリジョー/柴崎コウ/田中泯


傑作「ジョゼと虎と魚たち」の監督と脚本(渡辺あや)のコンビということで期待しましたが、あーうん、惜しいなー、という感じ。
伝説のゲイバー、「ヒミコ」のママ(田中泯)が引退して経営を始めたゲイ専門の老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を舞台に繰り広げられる人間模様。
うわーその設定素晴らしいですね。いくらでもドラマが紡ぎ出せそうで、長編漫画の原作なんかにうってつけです。
そしてとにかくなにより、ハカタの生涯の傑作ともいえる名画「たそがれ清兵衛」の評価すら揺るがしてしまうような圧倒的インパクト、田中泯のオカマ姿
オダギリジョーは相変わらず素敵やし、不機嫌に睨みつけさせたら柴崎コウの右に出るものなし、という俳優陣が実に贅沢でいい使われ方をしています。
ああ、それでも、やはりなんとなく乗り切れなかった。ラストはもう少しひねり方があったんじゃないだろうか、とか。残念です。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 23:41 | comments(2) | trackbacks(2) |
<映画評> 運命じゃない人
監督:内田けんじ
出演:中村靖日/霧島れいか/山中聡/山下規介


まったく知らなかったんですが、なんか面白いという噂を聞いたので見に行ってきました。
うーん、まあまあかな。
PFF(ぴあフィルムフェスティバル)で入賞した監督がスカラシップ受けて撮った初の商業作品ということで、なるほど、全体的に詰めの甘い、自主映画というかアマチュア臭がしています。
僕はプロフェッショナルな仕事に快感を感じる体質なので、通常この手のものは苦手なのですが、思ったより面白く見れたのは、とにかく脚本に地力があったからでしょう。凄くよく練られていました。
あとキャストが知らない人ばっかりで地味。そこも自主映画っぽいですね。主人公(?)は巨人の桑田に見えて困りました。
もう少し破天荒な爆発力があればめっちゃおもろい傑作になったと思います。惜しいです。何様だ俺。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 00:46 | comments(3) | trackbacks(1) |
<映画評> 蝉しぐれ
監督:黒土三男
出演:市川染五郎/木村佳乃/今田耕司/ふかわりょう/緒形拳


試写会です。
一年以上前からセットを組んで四季折々の撮影を始めていた、という話を聞いていて、「おお、気合い入ってんなあ」とわりと期待していたんですが、ダメでしたね(キッパリ)。
いや、気合入ってたのはまさにその風景の切り取りだけ、という感じ。ドラマにメリハリがなくて平板。そもそも主役の少年時代を別の人が演じているのですが、このパートが長い!なんと一時間近く染五郎になりません。しかもこの少年役(子供じゃなくて青年。知らん人)が異常に下手糞で、激しく感情移入を阻害するので、とにかくつらい。
成年してからも、親友二人(今田、ふかわ)のコメディリリーフっぷりが中途半端で、この程度ならちゃんとした役者を使わないと、全体の品を下げるだけです。今田とふかわがかわいそう。
ああ、あと「〜でがんすぅ」という方言がまるでなくて、まったく普通の標準語だったのも興を殺がれました。
唯一おおっと思ったのが殺陣シーン。ここだけかっこよかった。
まあ僕の場合どうしても希代の名作「たそがれ清兵衛」と比較してしまうので辛口になっちゃうのですが、それにしても残念な出来でした。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 10:48 | comments(3) | trackbacks(22) |
<映画評> ランド・オブ・ザ・デッド
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:サイモン・ベイカー/アーシア・アルジェント/ロバート・ジョイ/デニス・ホッパー


ロメロのいわゆる「ゾンビ三部作」を見たのは相当昔で、ほぼ忘却のかなたです。
最近ゾンビが流行なので「よっしゃ俺も久しぶりに」と思ったのか、前から準備していたのに先を越されたのかは知りませんが、元祖ゾンビメイカーによる新作。
えっと、結論から言うと、まったく怖くないんですよ、これが。
なんでだろうなあ、と思うに、やはり感情、思考能力を持つニュータイプゾンビの描写が裏目に出たんじゃないでしょうか。
やっぱあれは何にも考えずにただただ襲ってくるから怖いわけで。
ゾンビと共存する終末世界の描写も、なんか見たことあるような光景ばっかりでノレません。
うーん、ちょっと期待はずれ。
「ゾンビは花火に見とれる」という設定だけ、若干ツボでした(笑)。この設定って以前からありましたっけ?
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 19:28 | comments(3) | trackbacks(0) |
<映画評> 魁!!クロマティ高校
監督:山口雄大
出演:須賀貴匡/虎牙光揮/渡辺裕之/板尾創路


まさかの映画化。あまり期待せずに行きましたが、ああっ、面白いぞこれ!
「あれをどう実写にするんだ!」と誰もが思ったでしょうが、少なくともビジュアルに関してはある程度劇画タッチ(というか池上タッチ)ということでやりやすかったのかも。
とりあえず神山は漫画から抜け出てきたようでした。メカ沢も(笑)。
ギャグセンスも原作のあの独特の落とし方を踏襲していて、しかもショートエピソードの羅列になり過ぎない上手い構成。と思ったら構成やってるのは板尾じゃないか(知ってたけど)! 流石だ!
しかし宇宙猿人ゴリとかあんな使いかたしていいんでしょうか。
あ、もちろんオープニングには例の「この映画は実在の人物と関係ありません」テロップが出てました。やはりみなそこで笑ってましたね。
これは思わぬ拾い物でした。オススメです。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:56 | comments(3) | trackbacks(7) |
<映画評> 人形霊
監督:チャン・ヨンジ
出演:キム・ユミ/イム・ウンギョン/オク・ジヨン


タダ券です。つまらんかったー!
いやはや、もうなんと言うのか、「韓国やったらなんでもええんか!?」と訊きたい気分です(誰に?)。
「人形」という手垢はついているが、確実にある程度怖い映像が撮れるネタを用いながら、ひとっかけらも怖くない。それはもう、笑えてしまうほど怖くない。誰がなんと言おうと怖くない。
ストーリーもなんだか妙で、二つあるラインの関係が不明だし、とにかく圧倒的につまらない。
こういうのまで輸入されるというのは、まだまだ韓流ブームいけるぜ!ということなのか、もうブームも末期ということなのか、どっちなんでしょうね。どうでもいいや。
今年のワースト候補です。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 11:15 | comments(12) | trackbacks(8) |
<映画評> 亡国のイージス
監督:阪本順治
出演:真田広之/中井貴一/寺尾聰/佐藤浩市


試写会です。おもしろかったー!!!
「ローレライ」は正直うーん、という感じでしたが、あちらではバッサリ欠けていた人間ドラマをこれでもかと見せてくれます。
俳優のいい面を引き出す、という意味ではとにかく日本映画史に残るに違いない圧倒的な演出力を持っている阪本順治ならではです。
特にこれは凄い、と思ったのは、戦闘機パイロットの真木蔵人。ヘルメット、真っ黒のバイザー、酸素マスク、と顔がまったく見えないのに、クライマックスの緊張感、安堵が見事に伝わってきます。これが「演出」なんだよ!と叫びたくなりました。
どうしても比較してしまって向こうには悪いですが、「ローレライ」の問題点は、複雑な人間ドラマとアクションエンターテインメントという二つの目標に対し、端から「どっちかに絞らないと無理だよな」とあきらめて人間ドラマを切り捨ててしまったところだと思います。
対して「イージス」は、両方を何とかしようと必死に足掻いている。あきらめていない。やるべきことをきちんとやっている。その誠意がスクリーンを通して伝わってくるのです。
いやーよかった。ジャッキーの「香港国際警察 NEW POLICE STORY」と並んで今年のベスト候補です(笑)。
熱い、熱いぜ真田広之!
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 23:39 | comments(9) | trackbacks(5) |
<映画評> 姑穫鳥の夏
監督:実相寺昭雄
出演:堤真一/永瀬正敏/阿部寛/田中麗奈/宮迫博之


試写会で見てきました。
結構期待してたんですよ。どうするんだ!と思っていたキャスティングもなかなかよさそうだし、監督も実相寺ならまあ…という感じで。
で、実際見てみると……ううううーーーん、うあああーなんというか、もうとてつもなくもったいないというか。
いや、ほんとこの映画のスタッフは凄いと思います。脚本も頑張った、美術も音楽もよかった、映像も演出も凝っていた、キャスティングも演技もなかなかよかった…そう、映画としてやれることはほぼすべてちゃんとやっているのだ。
なのに、なぜこんなにどうしようもなく退屈なのか。
これはもうこの原作を選んだ宿命ですな。メディアミックスが満ち溢れる現在、「小説でしかおもしろくない」という稀有な存在であることを逆説的に証明してしまったような映画なんです。
もうホントにかわいそう(笑)。
しかし堤真一は実によかったです。あの渋い声の長ゼリフは耳に心地よくてうっとり。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 13:01 | comments(12) | trackbacks(149) |
<映画評> 機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者
監督:富野由悠季
声の出演:池田秀一/飛田展男/古谷徹


うー、なんで完全新作にしなかったんだろう。
いまさら20年前のテレビ画面をスクリーンで見せなくても…。
脚本(というか編集)は割とよかったので、カットによって変わりまくる作画レベルが違和感ありありでもったいない。
新作部分の作画もかっこよかったのですが、当時の作画監督たちとはかなり解釈が違うのでこれまた違和感あり。要するに丸ごと新作を見せてくれよ!ということ。
しかし作画監督の恩田尚之は富野監督と喧嘩してしまったそうで、二作め以降も担当しているのかわかりませんが。
そもそもこの話は、初代ガンダムのキャラが大挙登場する最初の地球編までが最高に面白いので、実は今回の映画も今がピークなのかも。
「Zガンダム」は、Zガンダムが出てきてからつまらなくなる、というのが僕の意見です。
ただ、ラストが変わるという噂を聞いているので、それは楽しみ。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 01:14 | comments(4) | trackbacks(0) |
<映画評> 宇宙戦争
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ/ダコタ・ファニング/ティム・ロビンス


早速見て来ました。
うううーむ、難しいなあ。
まず、前半圧倒的な素晴らしさを感じました。問答無用で謎の生物が襲い掛かってくる映像の迫力。
一体誰が何のためにこんなことしてくるのかまるでわからない恐怖感。
「ああ、これは『激突!』だ!」と思いました。スピルバーグの原点です。

ただ、これは実際一緒に見た連れがそうだったのですが、今の若い人たちはこの原作が百年以上前に書かれた古典SFだということを知らないようなのです。
スピルバーグとしては古典へのリスペクトのつもりなんだろうが、その辺知らない人にとって、やたらレトロな宇宙人像やメカデザイン、光線でジュバアっと灰になっちゃう人なんかがギャグに見えちゃうようなんですよ。
僕も劇場ではずっとハラハラしてたのに、落ち着いて思い出すと確かにマヌケ感があります。
まあ、劇場では特撮のあまりの凄さ(デニス・ミューレン!)に圧倒されっぱなしだったし、楽しめたからいいんですが。

以下ネタバレ少ししそうなんで分けますね。
未見の方はご注意。
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| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 18:48 | comments(4) | trackbacks(5) |
<映画評> バットマンビギンズ
監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール/リーアム・ニーソン/渡辺謙/マイケル・ケイン/モーガン・フリーマン


試写会です。
まあまあでした。ティム・バートン版の一作目よりははるかにいいと思います(二作目は好き)。
バットマン役もマイケル・キートンよりずっとよかったし。クリスチャン・ベール…なんか名前に覚えがあるなあと思ったらあれだよ!「太陽の帝国」の少年!ひえーおっきくなっちゃってもう。
それにしても豪華キャストですな。といっても渡辺謙の役は相当に腰砕け。ルトガー・ハウアーまで使ってるのにしょうもない役だったし、どうもリキを入れるところが違うんじゃないかと。
まあ、あと言っておきたいことは、アメリカ人、そろそろニンジャはそんなんじゃないってことをわかったらどうかね?ってとこですかね。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 21:14 | comments(12) | trackbacks(0) |
<映画評> ターミナル
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/スタンリー・トゥッチ


レンタルです。
やはりスピルバーグのこの路線には抵抗がありますね。
あんたが撮らなくてもいいやん!て突っ込みたくなります。
すごくよく出来てて、そのそつのなさが残念でもどかしいのです。
スピルバーグはやはりオタク的遊び心山盛りで撮ってくれないと。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」とかもまったく乗れなかったクチでして、しかし「マイノリティ・リポート」なんかには血沸き肉踊ったクチです。はい。
というわけで「宇宙戦争」は超期待です。要するに同じトムでもハンクス路線ではなくクルーズ路線支持。

あ、ダメな映画じゃないんですよ、これ。むしろいいんですが。ただ、ちょっと、ねえ。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 02:10 | comments(12) | trackbacks(0) |
<映画評> オペレッタ狸御殿
監督:鈴木清順
出演:オダギリジョー/チャン・ツィイー/薬師丸ひろ子/由紀さおり


いや、うーん、えっと、要するに前田日明風に言うならば、
「鈴木清順なら何をしても許されるのか!」
て感じでしょうか(笑)。
異常なテンポの悪さはやはり「老い」のせいなのかな。晩年の岡本喜八もこんな感じでしたね。
せっかくのオダギリジョー、チャン・ツィイーという素材をびっくりするくらい生かせてません。一人頑張っている薬師丸ひろ子が空回りでかわいそうです。
そういやこの映画のノベライズが出ましたが、一体どんなものなんでしょうか。この映画、「映像を見る」ことがほとんどすべてで、お話など5%くらいしか占めてないと思うのですが。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 16:40 | comments(13) | trackbacks(4) |
<映画評> ミリオンダラー・ベイビー
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/ヒラリー・スワンク/モーガン・フリーマン


うあああ、見ちゃったよう。なんという暗い映画だ。
アカデミー賞取ったし、どうも世間では涙涙の感動ロマン!みたいな認識をされているようだが、違うぞー!
そんな勘違いをして軽い気持ちで来たカップルを奈落の底に突き落とす地獄映画です(それはある意味痛快だが)。
そもそもイーストウッドはわかりやすい感動の記号なぞ頑なに入れない人で、その意味ではいつも通りなのか。
いやしかしこのラスト、若い監督が作ったのなら、「ああ、まあ、うん、若い頃はこういうこと考えちゃうよなあ、若気の至りか。うんうん」などと納得してしまえますが、イーストウッドのような爺さんにやられちゃうともう立ち直れないほどのダメージです(笑)。
こういうのがアカデミー賞か。アメリカでの興行的にはどうなんだろう。どう考えてもアメリカ人の一般層が好みそうな映画ではないと思うんですが。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 23:16 | comments(14) | trackbacks(0) |
<映画評> お父さんのバックドロップ
監督:李闘士男
出演:宇梶剛士/神木隆之介/南果歩/生瀬勝久/南方英二


レンタルです。
いや、これはなかなかよかったです。
ドサ回りインディーレスラーの父を恥と思う少年。父は父としての誇りのため、世界最強の空手家に挑戦する…。
中島らもの原作は未読ですが、うん、これはアイデアの勝利。
リアルファイト系格闘技の定着により、プロレスやガチンコといった言葉の意味合いが、原作発表当時と今では相当にズレがあるのですが、あえてそのままで通し(舞台も1980年)、それが妙な昭和的郷愁を呼んでいい小道具と化してます。
宇梶剛士の見事なプロレスラーっぷりも素晴らしい。肉体が実に昭和レスラーなのよ(うまく表現できんが)。
そして子役の神木くん、かわいいなあ(笑)。
じいちゃん役の南方英二も、フロントスタッフの生瀬勝久もいい。
演出はさほど冴えてる感じはないのですが、キャスティングがいいから生き生きした映画に見えます。
面白かった!

| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 23:06 | comments(13) | trackbacks(3) |
<映画評> サハラ 死の砂漠を脱出せよ
監督:ブレック・アイズナー
出演:マシュー・マコノヒー/ペネロペ・クルス/スティーヴ・ザーン


試写会です。
ダーク・ピットの大冒険シリーズ、ついに大々的に映画化!(一応20年以上前に「レイズ・ザ・タイタニック」があるけど未見だし、今回とはまったく別物でしょう)
このシリーズの原作、十年ほど前にハマってて、当時出ていた巻は大概読んだものでしたが、ほとんど綺麗さっぱり忘れています。
今回の原作「死のサハラを脱出せよ」も読んだかどうかすら忘れています。ははは。
いや、まさにそういう読み捨てパルプ・フィクション感覚のB級おバカ大活劇なんですよ。
そしてこの映画、おお、見事にそのご都合主義満載のバカ・アクション路線を踏襲! 嬉しくなりました。これはいい!
サハラ砂漠に埋もれた南北戦争時代の軍艦(!)という「なんじゃいそりゃあ!」な謎と、アフリカを襲う謎の伝染病という二つのプロットが、絡まり、錯綜する…わけではまったくなく、真正面からぶつかり合ってひとつのヨタ話に大変身!
あれよあれよという間に、ピットとアル(いいキャスト!)はニジェール川でボート・チェイス! そして砂漠で置き去りにされた二人は飛行機の残骸を砂漠を突っ走るヨットに改造! さらには150年前の大砲でヘリを撃墜!
ぐははは! いいぞいいぞ! これは続編希望! 面白かった!
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 23:29 | comments(14) | trackbacks(2) |
<映画評> マッスル・モンク
監督:ジョニー・トウ/ワイ・カーファイ
出演:アンディ・ラウ/セシリア・チャン


レンタルです。
だははは!こいつはひどい映画だ!
アンディ・ラウがシュワルツェネッガー張りの筋肉野郎になってるんですが(20kgの「筋肉ボディスーツ」による特殊メイク)、その意味がそもそもまったく不明。
アンディは元僧侶で、愛する人の死をきっかけに人の前世(カルマ)が見え、その人の死を予知できるようになり、そのことに虚しくなって寺を出て、今は男性筋肉ストリッパーとして享楽的に生きている。…ってここまで書いてやっぱりヘンじゃないかこの話!ぐはは!
別に筋肉だらけである必要がない役をわざわざ設定して、そんな筋肉などないアンディ・ラウに無理やりボディスーツ着せて演じさせるという、なに考えてんだこいつら的な頭のねじれた馬鹿映画。
そしてアンディは、偶然出会った女性刑事にカルマを見てしまう。ああ、それは…日本刀を振り回し残虐の限りを尽くす、旧日本兵!! うおお、もうまったくわけわからん(笑)。
しかし製作者はどうも大真面目のようで、後半はどんどん暗い展開に。「人の業はつらいものよのう」的なラストはかなり後味が悪く、もうなにがなんだか。
そして最高に意味不明なのが、こんなバカトンデモ映画が、あの傑作「インファナル・アフェア2」「同3」を抑えて香港アカデミー賞の作品賞・脚本賞・主演男優賞を受賞したということだ! まだまだ奥が深いな香港映画。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 09:12 | comments(15) | trackbacks(4) |
<映画評> 四日間の奇蹟
監督:佐々部清
出演:吉岡秀隆/石田ゆり子/尾高杏奈/西田敏行


試写会です。
えーと、招待してもらってなんですが、つまりませんでしたな。
原作を読んでいなくて、こういうファンタジーな話とは知りませんでした。
まずね、そのファンタジーな部分(人の意識が別人に移る。ありがち!)でちゃんと感動させたいなら、そこを支える土台のリアリティをきっちり描かないとダメでしょ?
それを描いてないから、単なる絵空事なんです。
脚本もどうにも偏っていて、メインキャラである如月(吉岡秀隆)の内面描写がまるでなされないために、「肩抱いて」はい「キスして」はい、など状況に流されるだけのただの頼りない男にしか見えん。
少なくとも彼がちゃんと優しい男であるだけのエピソードを入れんとあかんでしょうが。
演出もまあなんとも稚拙。ステンドグラスを通したライティングとか、異常にきらめく灯台とか、ちょっといまどき勘弁してよ、という陳腐さ。
監督は「陽はまた昇る」「半落ち」の方ですか。いまどき真正面から泣かせに入るのは結構ですが、「感動的な場面の記号」をいくら積み重ねてもそれだけじゃ感動できないよ。

| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:11 | comments(17) | trackbacks(0) |
<映画評> 恋の門
監督:松尾スズキ
出演:松田龍平/酒井若菜/松尾スズキ


レンタルで見ました。
うーむ、イマイチでしたね。
松尾スズキが表現したいことに対して、松田龍平のコメディセンスが決定的に不足している。
龍平に合わせることのできなかった松尾にも問題あり。
お互いが損していて、要するに相性が悪かった。
映画自体としても今ひとつ何が言いたいのか不明。原作は未読です。
つまらんかったってほどじゃないですが、テンポがよくないので乗りきれませんでした。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:27 | comments(13) | trackbacks(55) |