伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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実家でまったり」
今年最後の更新ですかね。
本家サイトで恒例の、今年の本と映画のベスト10を決めてアップしたかったんですが、今実家にいてデータが無いので年明け早々にでも。
実家では家族団欒のため、PRIDEもK-1も見ていません。逆に中途半端に見せられる事も絶対に嫌だったので、家族には8チャン(PRIDE)と4チャン(K-1)には一度たりとも回すなと厳命しておきました。おかげで明日、マンションに戻ってからゆっくり楽しめます(笑)。
実家では、久し振りに押入れから発見した夢枕獏「聖楽堂酔夢譚」(本の雑誌社)を読んでいました。いや、素晴らしいなあこの本。また「上弦の月を喰べる獅子」を読みたくなってきました。あれ誰かに貸したまんま行方不明だなあ。

ま、なにはともあれ各方面の皆様、今年もお世話になりました。
また来年から宜しくお願いします。
なんとか来年は二作目の本を出せるよう頑張ります。それでは。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 23:22 | comments(6) | trackbacks(4) |
<映画評> キング・コング
監督:ピーター・ジャクソン
出演:ナオミ・ワッツ/エイドリアン・ブロディ/ジャック・ブラック


PJ待望の新作。期待に打ち震えて行きました。
うああああああああああああああーーーすげえ!
何なんだこの圧倒的映像。
勿論いろんな複合的要素があってそのアンサンブルが映画のキモだという事は承知ですが、それでも映画の先ず第一の存在意義は、「ダイナミックな映像」にあるというのが僕の持論です。
その部分に限って感想を言わせてもらうと、今、僕の中でPJは黒澤明に並ぶ存在となりました
血沸き肉踊る映像を撮らせたら今間違いなく世界一でしょう。CGがどうとかのレベルではありません。脳みそからアドレナリンを掴み出されるような感覚です。
子供時代の感覚を完全に脳に残し、圧倒的技術力と演出力で脳内イメージを再現するそのパワーは凄まじい。
いまどき鼻に棒突き刺した原住民やら一メートルくらいあるムカデに襲われたりやら、とことん密林冒険活劇しつつ、主役二人のロマンスは妙に取って付けたような感じでテレが見られるのもまた子供っぽい(笑)。いや、満足。
こりゃ映画部門今年のベスト1です。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:04 | comments(7) | trackbacks(6) |
<書評> ディアスポラ
著者:グレッグ・イーガン
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF)


西暦30世紀、「肉体人」として生きることを選んだ一部の保守主義者以外、すでにほとんどの人類は「ポリス」と呼ばれる仮想空間内に精神をソフトウェア化して移入していた。
すでに宇宙の叡智を手にしたかのような人類だったが、数百万年後と思われていたトカゲ座中性子星のバーストにより肉体人は絶滅の危機を迎える。
「まだ宇宙には自分たちの知らないことがある。」そう考えた一部のポリス人は、その謎を解くため、そしてその謎を知る知的生命体に出会うため、自身たちの千のコピーを作製し、宇宙の千の方向に射出するという「ディアスポラ計画」を発動させた…。
というのが骨子ですが、さすがにイーガン。ハードSF過ぎてもうなに書いてるのかわけわからん状態が凄まじい。
ポリス人はコンピュータ上で動いているのですでに肉体人とは時間の感覚が異なっており、巻末の換算表によれば、肉体人にとっての32年は、ポリス人の主観時間では27000年! そもそもポリスが破壊されない限り物理的に死ぬという概念がないので、彼らの旅は主観時間で数百万、数千万年続きます。もちろん、なにか生命体の兆候が見つかったときのみ起動するスリープ状態に設定したり出来るわけですが、それにしても壮大すぎ。
ポリスが数十年に一度ランダムに誕生させる「孤児」の発生から成長、自我に目覚めるまでを描いた第一章は全身総毛だつ素晴らしさ。
「SFの愉悦」を心ゆくまで堪能できます。まったくすごい。
本年度ベスト1。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 20:05 | comments(8) | trackbacks(4) |
<映画評> THE 有頂天ホテル
監督:三谷幸喜
出演:役所広司/松たか子/佐藤浩市/香取慎吾


試写会です。いや、面白かった!
多彩な登場人物を絶妙なバランスで配置して、軽やかにチェスでもするように自由自在に動かす。細かいところの遊びがホント上手い。
おそらく意識してるだろうけど、昔のハリウッド映画のようです。ビリー・ワイルダーとか好きなんだろうなあ。
それにしても役所広司ってほんとにいい役者ですね。上手すぎる。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 19:46 | comments(6) | trackbacks(4) |
<書評> 悪役レスラーは笑う
著者:森達也
出版社:岩波書店(岩波新書)


うおお、岩波から森達也の書いたプロレス本て!
とびっくりしましたが、正確にはプロレスについて書いた本ではなく、あくまで「グレート東郷」という悪役レスラーに焦点をあわせたノンフィクション。対象がたまたまレスラーだったということです。
東郷は日系二世として、終戦後のアメリカのリングで日本人に対する憎悪を一身に背負って悪役を演じ続けた男。
守銭奴として業界のあらゆる人間に嫌われながら、なぜか力道山からは慕われた男。
その力道山との関係に焦点を当てながら、東郷の出自にまで突っ込んでいきます(力道山は在日一世)。
そして最後にインタビューしたグレート草津から衝撃の発言が飛び出す。
いや、上手いなあ。淡々と調べた事実を書くのではなく、あくまで「森達也の主観」を赤裸々に露呈し、過程を丸ごとさらけ出す手法はいつもながら静かな感動を呼びます。
双子のように誕生してもつれ合って、やがて別れたプロレスとテレビの関係といったメディア論も盛り込み、780円でこんなの読めるとは。
よかったです。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 11:44 | comments(8) | trackbacks(0) |
<映画評> 男たちの大和
監督:佐藤純彌
出演:反町隆史/中村獅童/仲代達也/鈴木京香


更新遅れましたが、試写会で見ました。
正直期待はしてませんでした。東映で佐藤純彌で角川春樹で……ま、スカスカ大作やろなーと。
だから、思ったよりちゃんと見れたことに驚き、感動しました。レベル設定を低くしておいたのが勝因(?)かと。
とにかく「泣けー! ここで泣けー!!」と叫ぶような押し付けがましい演出目白押しでむかついたのですが、やはり日本人的な感動の記号には弱くて、ちょっとうるっと来ました。あーちくしょう。まわりのおっさんおばはんはオールすすり泣き状態でした。
反町、獅童の演技はやたらドスを効かせたヤクザもんみたいでダメでしたが、脇の若手の松山ケンイチ、蒼井優らがすごくよかった。
あと、とにかく演出が古臭い。ちゃちいナレーションやテロップが、NHKの教養番組みたいでとても21世紀の映画とは思えず。東映やなー。
現代と交錯させる意図もわかりやすすぎて恥ずかしいくらい。
特筆すべきは、艦上での戦闘シーン。ここはセカンドユニットの原田徹が演出したそうですが、深作組出身の原田による過剰なまでの血まみれ凄惨シーンが激オモ。明らかに本編から浮いてます(笑)。
なお、CG大和は呆然とするほどちゃちいです。手描きのアニメか?と思うほど。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 11:11 | comments(7) | trackbacks(2) |
M-1
見ました。
いや、ブラックマヨネーズ優勝は快挙じゃないですか。
正直今までさほど注目していなかったのですが、「え?こんなに面白かったっけ?」という感じ。
完全に現場での仕上がりがダントツで、消去法的な感じだった昨年とは違い、もうこいつらしかないやろという堂々の優勝でした。拍手です。
それにしても南海キャンディーズは痛々しかったね。しずちゃんガチガチで見てられんかった。
敗者復活はとろサーモン希望でしたが。千鳥はそれほどいいと思わない。

でもこれって優勝賞金1千万は安い気がするんですが。このプレッシャーに耐え抜いたやつらにはもっと報いてやったほうが。一人500万じゃ安いよ。K−1みたいにだんだんあがっていくといいんだけど。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 00:54 | comments(6) | trackbacks(3) |
第十二回しりとり竜王戦
さて、第十二回しりとり竜王戦を見ました。
前回がかなりダメだったので心配でしたが、いや、今回はなかなかよかった! 最も貢献したのが初登場のほっしゃん。
いやー頭の回転速いです。このしりとり竜王戦は、生放送で、いざ自分になにが回ってくるのかわからないという意味で、芸人の真価が問われる番組だと思います。
ほっしゃんの実力は知ってましたが、いやさすがの解答。初登場ですでに板尾と並ぶ貫禄すら見せてくれました。
お気に入りは、「サンタクロースの橇を引っ張るトナカイの一言」テーマでの、「(めんどくさそうに)農家は、もうええでしょ」
ぶははは! 差別発言!
他によかったのは、同じテーマでの
板尾「鹿賀丈史さんの家は、今年も留守ですね」
ぷぷぷ〜。

あとは「『ロッキー10』のサブタイトル」テーマでの
山根(アンガールズ)「勝ち負けにこだわらない」
千原ジュニア「手に職をつける」

あたりですか(笑)。

いや、これに出る人、ホント勇者だと思います。見てるほうがピリピリするわ。でも楽しませていただきました。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 01:12 | comments(6) | trackbacks(6) |
週刊文春ミステリーベスト10
週刊文春のミステリーベスト10が発表されていますね。
ハカタが国内一位に投じた「モーダルな事象」は10位にも入らず。次点でした。残念。
ちなみに、こんな感じで投票しました。誌面には、「摩天楼の怪人」のコメントのみ載っていました。

国内編
1位「モーダルな事象」奥泉光(文藝春秋)
2位「震度0」横山秀夫(朝日新聞社)
3位「扉は閉ざされたまま」石持浅海(祥伝社)
4位「死亡推定時刻」朔立木(光文社)
5位「摩天楼の怪人」島田荘司(東京創元社)

海外編
1位「斬首人の復讐」マイケル・スレイド(文藝春秋)
2位「雨の午後の降霊会」マーク・マクシェーン(東京創元社)
3位「百番目の男」ジャック・カーリイ(文藝春秋)
4位「オルタード・カーボン」リチャード・モーガン(アスペクト)
5位「サルバドールの復活」(東京創元社)

あくまでミステリに限った順位です。
このアンケート、二年前までは書店員として、昨年からは作家として投票しているのですが、大きな声ではいえませんが、実はギャラが違います。

追伸:ようやくイーガン「ディアスポラ」読了しました。素晴らしい。今年のベスト1はほぼこれで間違いなし。あと一週間でこれよりすごいの読めるとは思えないし。詳しい感想はまた。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 23:46 | comments(5) | trackbacks(5) |
ハカタVOW??
ちょっとVOWとは違うかもしれませんが。
皆さん、「抱腹絶倒」てこんな風に使います?
どう考えても笑える本ではないはずなんですが…。
ちょっとネット辞書で調べたけど、やっぱりゲラゲラ笑う、という意味しかないよねえ。単に「面白い」という用法もあるようならすみません。

| 伯方雪日(はかたゆきひ) | ハカタVOW | 12:29 | comments(5) | trackbacks(7) |
<書評> 人類の月面着陸はあったんだ論
著者:山本弘/植木不等式/江藤巌/志水一夫/皆神龍太郎
出版社:楽工社


アポロの月面着陸は、当時の宇宙開発競争でソ連に負けじと焦ったアメリカによる壮大なデッチアゲだった。
曰く、真空なのに旗がはためいている!
曰く、セット撮影しているであろうために、影の向きがおかしい!
曰く、宇宙飛行士を引っ張るためのフックが宇宙服についている!
などなど、国家がらみで騙そうとしているやつらがそんな初歩的なミスするかよと、「アホゆうな」と笑ってやれば済む話なのだが、メディアが絡むとやばい。
テレビ朝日で大真面目にそのネタを取り上げてしまったために、窪塚洋介など信じてしまう人が続出しまったのだ。中でもいちばんタチが悪かったのが、自称『碩学』副島隆彦だった。なんだかいろんな本を書いていて権威はありそうだが、何の専門家かよくわからない。少なくとも宇宙や物理の専門ではないはずなのだが、「人類の月面着陸は無かったろう論」などという本を出版し、「これが間違っていたら私は筆を折る!」とまでどうどう帯に書いてしまった。
根本的な事実誤認、初歩的な間違いや、ぶっ飛んだ文章など、あまりにおかしなその本は「2005年トンデモ本大賞」を受賞し、こうしてと学会による反論の書が出たのであった。
いや、ほんと僕は副島氏の本は読んでないのですが、ここに引用されている部分だけでもすごすぎます。事実を知らないとか間違ってるとか以前に、本を書くに当たってまったく調べようともしない無責任な姿勢、主語と述語の対応すら出来ない小学生以下の文章力はまさにトンデモ。爆笑しました。
もちろん本書はその反論部分がキモなのですが、それ以外に、どうやってこのデッチアゲ説が生まれてきたのかという歴史の丁寧な解説、テレビ朝日の番組の検証など、非常にためになり、面白いネタ満載です。
いやー笑えました。いい本です。オススメ。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 12:24 | comments(10) | trackbacks(36) |
小川と指その後
いやー、ハッスルマニア、面白かったなあ。
ずいぶん長い間プロレスインポだった僕ですが、こんなに楽しくプロレス見たのは何年ぶりでしょうか。
それにしても、一応主役であるはずの小川の影の薄さが凄い。
高田総統、インリン様、和泉元彌、レイザーラモンHGらのキャラ祭り状態でほとんどギャグに見えるほど埋没してしまってます。
ふと「ドカベン」を思い出しました。あれは、岩鬼や殿馬、里中ら派手なキャラの中にあって、もっとも地味なドカベンが見事に主役として機能している素晴らしい作品でした。なんとか上手いこと小川をそのポジションにつけてやりたいものです。基本的に僕は小川を尊敬してますので。真面目に。

切った親指ですが、今はもう包帯も取ってぶつけない限り普通に出来ます。しかしなんとなく斜めに欠けたまんまだなあ。これは治らないんでしょうか。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 23:13 | comments(9) | trackbacks(3) |
ハカタVOW
腹こわすちゅーねん。

| 伯方雪日(はかたゆきひ) | ハカタVOW | 23:04 | comments(21) | trackbacks(6) |
ハッスルハッスル!
関西の皆さん!今夜関西テレビで「ハッスルマニア」がありますよ!
和泉元彌が出たときのです。メインはタッグながら、レイザーラモンHGとインリン様の闘いです。祝ハッスル関西初放送!
これを機に来年はゴールデン進出して欲しいものです。僕は今年ブレイクして高田総統の「ビターン!」が流行語大賞になると予想してたんですが、甘かったですね。来年は頼むぜ総統!

関東の皆さん!昨日「第十二回しりとり竜王戦」がありましたよ!
もう遅いって。今回はどうなんでしょうか(まだDVDが届いてないので未見です)。前回は森三中大島以外は今ひとつでしたが。次長課長河本は今忙しすぎるのか切れ味鈍かった。ひさしぶりにジョン・B・チョッパーの参戦希望。

ちなみに29日には「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権スペシャル」があるそうです。
もちろん大晦日プライド、K−1同時録画もあるし、HDD容量を空けるべく、整理中です。なんとなくこのまま見ないだろうなあ、と思いつつずっと残ってるやつとか、思い切って消します(「電車男」全話とか)。
つうかその前に部屋そのものを整理しないとな。よし、今日は大掃除の日です!
…といってテレビつけたら今WOWOWで「マルサの女」やってる。思わず見入ってしまう俺(録画してるんですが)。これ面白いよなあ。エンターテインメントのツボをわかりまくってるのが悔しくも素晴らしいです。

いくつか本と映画の感想をまだ書いてないです。ま、近々。
イーガン「ディアスポラ」はまだ読み終わらず。もう至福です。間違いなく今年最高に面白い。


| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 12:36 | comments(6) | trackbacks(10) |
ゲド戦記ジブリで映画化
ジブリの最新作は「ゲド戦記」だそうです。
しかも監督は宮崎駿の息子。うわあ・・・。
まあ最近すっかりそっちからも遠ざかってるのでいいんですけどね。
僕の中で宮崎駿とジブリ関係は「ラピュタ」まででほぼ終わってます。
「ハウル」も未見。

http://www.asahi.com/culture/update/1213/014.html
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 19:33 | comments(5) | trackbacks(4) |
<映画評> 親切なクムジャさん
監督:パク・チャヌク
出演:イ・ヨンエ/チェ・ミンシク/イ・スンシン/キム・シフ


ハカタの「面白かったけど二度と見たくない映画ベスト1」である「オールド・ボーイ」の監督、パク・チャヌクの新作です。やはり気になったので見てきました。
真犯人に脅迫され、無実の罪を背負って刑務所に服役するクムジャさん。所内ではその親切なふるまいに天使としてあがめられていた。だが、それらすべてはクムジャの壮絶な復讐のための前段階だった…。
という話で、パク・チャヌク「復讐三部作」のトリ(あ、三部作!)。
いや、なんとなく予告やらのイメージで、今回は「オールド・ボーイ」ほどのエグイ描写はないだろうと思っていました。
甘かった…。ぬおおおお、嫌だあーこんな話。「オールド・ボーイ」もそうだったけど、復讐の仕方が、相手殺して終わりというような簡単なモンじゃないんですよ。そ、そこまでやりますか…。肉体的にも心理的にも壮絶にエグイ復讐方法です。
いやあ凄い。これまたもう一度見るのはつらいですが、未見の方は一度は見ておいたほうがいいですね。
それにしても刑事さん、あんたそれでいいの? 立場的に。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 16:11 | comments(10) | trackbacks(43) |
このミスやら大和やら指やら
「このミステリーがすごい!2006年度版」購入。まあ順位をとかく言ってもしかたないし、言う気もないが、面白かったのが、ミステリー内のサブジャンルでの総括のページ。
「海外本格」「海外サスペンス」「海外クライム」、すべて別の方たちが寄稿されているのだが、そのすべてで「斬首人の復讐」が取り上げられてました。さすがなんでもありの闇鍋作家スレイド、面目躍如ですな。

指きりその後。
左手親指包帯グルグルで仕事に行きましたが、むう、カバーがつけられん! お札が数えにくい!
やっかいだなあ。この忙しい時期に。明日包帯替えにもう一度病院に行ってきます。
あ、明日は「男たちの大和」試写会や。佐藤純彌(監督)なあ…「新幹線大爆破」の頃は面白かったけど、最後に撮ったのが「北京原人」てのが気になりまくり。そっち方面で期待していいのか?
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 20:06 | comments(5) | trackbacks(3) |
指詰めましたけんのう
さっきネギ切ってたら、見事にざっくりやっちまいました。
ひええー親指の先が斜めに削ぎ落とされてる(いやマジで)!
ずっとティッシュで押さえつけてたんですが、まったく血が止まらない。もちろんぶしゅーとか吹き出るんじゃなくて、押さえを放すとじゅわりと出る程度なんですが、でもほっとくとどんどん滴り落ちてくるくらいの量。
押さえながら、録画していた今年のM−1ガイドなぞのんきに見ていたのですが、さすがに一時間近くたっても止まらないと怖くなって、生まれて初めて119番してみました。
で、教えてもらった近所の救急病院に。これはもう押さえつけて止まるのを待つしかないということで包帯でぐるぐる巻きにされてしまいました。
片手で作ったチャーハンは上手く割れずに卵の殻が入ってしまい、失敗でした。ああっ、もしかしたらあの中に俺の指先の肉片が…。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 22:54 | comments(9) | trackbacks(4) |
ま、どうでもいいことなんですけど
今、このサイトのアクセス解析を見ていました。
サーチエンジンにどういう単語を入れてここに来たかがわかるようになっているのですが、まあだいたい「スターウォーズ 映画評」とか「細かすぎて伝わらないモノマネ」とかで来てくれるんですが、ひとつだけ、「ダーク兄弟 坊主」という検索文字列で来た方がいました。
???それどういう組み合わせ?
(「ダーク兄弟」は僕が出ているインディーズ映画ですが、坊主って…)

今日、横浜銀蝿のクリスマスディナーショーなるイベントのチラシを見ました。北新地の電柱に貼っつけてありました。
しかも大阪銀蝿とのジョイント。ん? 大阪銀蝿ってなに? 弟分?
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 19:47 | comments(7) | trackbacks(3) |
<書評> 千里眼事件 科学とオカルトの明治日本
著者:長山靖生
出版社:平凡社(平凡社新書)


だいぶ以前に読んだ「偽史冒険世界」(ちくま文庫)が面白くて、この著者には注目していました。そのわりに「日米架空戦記集成」(中公文庫)とか「日露戦争」(新潮新書)とか買ったまま読んでないけど。
で、この千里眼事件です。いわずとしれた、明治時代に一大ブームとなった透視、念写の科学的解析がでっちあげだったのか、というあの話です。わかりやすくいえば、「リング」の貞子のモデルですね。
ま、僕はその場にいたわけじゃないし、この事件について研究しているわけでもないけど、やはりこれはでっちあげでしょうね。なにしろ厳正に実験すべき福来博士の態度が怪しすぎる。
しかし、実験としてはお粗末としても、学会の派閥争い的なことで妨害されたり、謎の催眠術師が介入してきたり、その流れが面白すぎ。
歯科医のかたわらこういうことを丹念に調べて書く著者に、敬意。いい仕事です。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 22:46 | comments(8) | trackbacks(4) |
武勇伝でんででんでん
またトラックバックがどだだと。しかもおんなじやつばっか。鬱陶しいぞ。
単語に反応して自動的につけてくるのか?
「おーケん」
これでどうだ。これでも付くのか?

オリエンタルラジオの武勇伝ネタに、「バス停一日三ミリずらし、二年を費やし自宅の前に♪」というのがあるが、一日三ミリで二年て、二メートルちょっとやで。ほとんど最初から自宅の前やん。計算せえよ。ごめんちょっと野暮なことゆうてみた。

今日はほぼ予定通り引きこもって洗濯して掃除して小説書いてました。今からもうひと頑張りします。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 21:33 | comments(9) | trackbacks(22) |
酔ってるのでとりとめなく、ずららりと。
なんか昨日オーケンの本のこと書いたらなにやら怪しげなトラックバックがだだっと付いてしまった。なんなんだこれは。

金子賢大晦日PRIDE参戦て、なんなんだそれは。安藤政信が相手か? それとも寺島進に復讐か? モロ師岡はよかったなあ。

なんだかバタバタしている近頃。明日はようやく何にも予定がない休み。掃除して、小説を書きます。

覚悟を決めて(覚悟がいるんです)、イーガンの新作「ディアスポラ」を読み始めた。うっわあーーーすげえ。二日で40ページくらいしか読んでないけど、もうこれだけで今年のベスト1クラス確定。勝手にどんどんイマジネーションが湧いてきて超絶的面白さです。

最近次課長テレビ出すぎでネタが薄いなあ。

16日はしりとり竜王戦です。かなり行き詰ってきてるが、もうここまできたら一蓮托生で見届けます。

関西テレビははやいとこ「人志松本のすべらない話3」を放送しなさい。>堀田。

来年が戌年と聞いて初めて年男だと認識。24歳ということにします。内緒だ。

| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 22:45 | comments(7) | trackbacks(65) |
<書評> オーケンのほほん学校
著者:大槻ケンヂ
出版社:イースト・プレス


新宿のロフトプラスワンでだらだら開催されている「オーケンのほほん学校」。テキトーにゲストを呼んでテキトーにしゃべるイベントが関西初上陸!
というわけで十月に行われた大阪バナナホールでののほほん学校出張版に行ってきました。この本はそこで先行販売されていたものです。なんと1365円がびっくり1350円で! 小さい値引き! てか本を値引きしていいのか? まあトークをまとめただけとはいえ、名場面集DVDがついてこの値段は安い。しかもサイン入り。あ、DVDまだ見てないや。
トークは確かにだらだらしていて面白かった。登場までの間オーケン秘蔵面白ビデオが次々に流されてむしろそれだけをひたすら見るイベントでもよかったかも(笑)。以前SRSでもやってたスコップ喧嘩術とか(肉体労働者が町で喧嘩になったとき、手に持ったスコップでいかに戦うか、という解説ビデオ)、大東流合気柔術の凄い先生の空気投げとか、さすがのコレクションです。
あ、本のこと書いてないや。まあそういうだらだらトークです、はい。ひたすら。水野晴郎ゲストの会が面白かったです、はい。「シベ超」はデ・パルマやゼメキスにパクられてしまったそうですよ。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 10:31 | comments(7) | trackbacks(4) |
<映画評> TAKESHIS'
監督:北野武
出演:ビートたけし/京野ことみ/大杉漣/岸本加代子


うわーー、これはあかんかった。
内容のわけのわからなさはまだいいんですが、演出にまったくキレがなくて、やる気なかったのが見え見えな感じ。
過去のたけし映画からのツギハギも、セルフパロディとしては出来が悪くて、何もかもが悪いほう悪いほうへいった感じです。
残念です。カット割りと編集というたけし作品の素晴らしさを支えてきた根幹の部分がダメだったので、全体が崩れ落ちちゃいました。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 13:21 | comments(38) | trackbacks(5) |
<書評> 最後の一壜
著者:スタンリイ・エリン
出版社:早川書房(ハヤカワ・ミステリ)


エリン読むのは初めてです。
もっとガチガチの本格かと思ってました。
ミステリというより、オチのひねりの効いたちょっと粋な短編小説、て感じですね。うん、なかなかいい感じです。
お気に入りは「127番地の雪どけ」「警官アヴァカディアンの不正」「天国の片隅で」「内輪」あたり。
どれも事件がおきて、犯人が捕まって一件落着、という着地点ではないのが面白い。なるほど、こういう視点アリなんだな、と目からうろこでした。
うん、いいです。オススメ。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 00:04 | comments(8) | trackbacks(0) |
ハカタVOW
中古CD屋にて。あれ?
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | ハカタVOW | 00:13 | comments(23) | trackbacks(2) |
<書評> 少女には向かない職業
著者:桜庭一樹
出版社:東京創元社(ミステリフロンティア)


はたと気づきましたが、実はこのミステリフロンティアシリーズ、自分以外のを読むのは初めてや! いいのかそれで。ははは。
ええと、なかなかよかったです。
少女の残酷性というのはわりとありふれたテーマだとは思いますが、少しづつ外していく感じが好印象です。
ラストはああ、そこまでやっちゃうか的なところまでいっていて、「少女」という存在自体の華やかさと事態の陰惨さとの対比が、「リアルじゃない」という批判を超えてファンタジーと化していて成功しています。
面白かったです。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 00:09 | comments(7) | trackbacks(4) |