伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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ガンダム展ノロイのPRIDE
今日は天保山のガンダム展に行ってきました。
どうにも鼻につくイキった(関西弁)感じがしていたのでさほど見る気はなかったのですが、タダ券を入手したのでコロッと気を変えて行きました。
まあ、大体思ったとおりのイチビり(関西弁)感ですね。ただ、フラナガン機関のニュータイプ実験にはぜひとも参加してみたかったのですが、時間が合いませんでした。会場限定のクリアープラモは悔しいことに購入してしまいました。

で、さらにタダ券で「ノロイ」を見に行ったのですが、こちらは疲れていて爆睡。目が覚めるとまったくついていけない状態でした。よって感想は無理。まあひとつだけ言うと、そこまで切羽詰った状況なら、まずカメラ置けよ、お前!って感じですか。

さて、明日は、もう今から心臓バクバクのPRIDEミドル級GP決勝戦&ヘビー級タイトルマッチ。去年のようなZeppでのライブ中継があれば駆けつけたのですが、今年はなし。地上波は30日で、どうせカットしまくりなので、スカパー生中継を友人に録ってもらって29日に自宅で観戦します。もちろんそれまでネット断ちして情報遮断。
というわけで、簡単に予想しておきます。
ミドル級GPは、ショーグンをKOしたアリスター対アローナを判定で下したシウバと見ます。そして優勝はアリスター。フロントチョークで決めて欲しいところです。
ヘビー級タイトルマッチは、うーむ、ヒョードルの拳が治ってないアピールはブラフなんだろうか…と悩みつつ、やはりヒョードルが確実に仕留めちゃう気がします。

以上!押忍!
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 22:31 | comments(3) | trackbacks(14) |
<書評> 孤立、無援
著者:阪本順治
出版社:ぴあ


現代映画監督のうちで唯一、僕がそのほぼ全作をリアルタイムで見続けているのが阪本順治です。
「どついたるねん」を最初に見たときの興奮は今でも覚えています。続く「鉄拳」のあまりにも確信犯的なめちゃくちゃさ、四作目「トカレフ」のこの人、人間的にやばいじゃないかと思うような屈折具合など、確かな演出力の裏側にある「阪本順二という人間性」の面白さを見てきたつもりです。
最新作「亡国のイージス」を機に、この本が出ました。正確には著作ではなく語り下ろしです。
俳優のキャリアを一度リセットしてしまうかのような、まったく新たな魅力を引き出す演出力(「王手」の加藤雅也を見よ!)、天邪鬼としか思えないガキのようなひねくれっぷり、石井聰亙や井筒和幸の助監督時代から「亡国のイージス」までたっぷり浸れます。
この言葉が、なんだか端的に彼を表している気がしたので引用しておきます。

後ろ向きに全力疾走。そんな気分だった。(「トカレフ」撮影時の気持ち)
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 08:20 | comments(9) | trackbacks(0) |
<書評> 日本怪奇小説傑作集1
編者:紀田順一郎/東雅夫
出版社:東京創元社(創元推理文庫)


全三巻のうちの一巻目です。
明治以降のホラーものの傑作を時代順に並べてあるので、この巻は小泉八雲、泉鏡花から始まり、夢野久作、佐藤春夫などまで。
僕は元来イマジネーションが足りないのか、小説で恐怖感を感じたことがあまりないのです。怖さのツボがどこかわからない、という感じで。
昔のキングなんかのわかりやすい怖さなんかはバリバリだったのですが、こういう日本的怪談風のもの、ふと思い返してぞっとするような感覚に対して鈍いのです。それが悔しい。
このアンソロジーも、なんとなく距離を置いたまま読み終えてしまいました。それでも巻頭の小泉八雲「茶碗の中」は、話のぶつ切れっぷりがすごくて、後味の悪さにちょっとぞっとしました。
ベストは村山槐多「悪魔の舌」ですね。こういうグロい話のほうが好きです(笑)。やはりホラー映画よりスプラッタが好きなのです。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 07:58 | comments(9) | trackbacks(1) |
犬神家と次長課長
さて、引きこもり気味の伯方ですが、今日は久々に外出らしい外出。
タダ券を入手したので、エキスポランドに行って人が演じる幽霊屋敷「犬神家の一族」を見てきました。
幽霊屋敷…って犬神家ってそんな話だっけ?と思いつつ入ってみるとこれが結構怖い。並んでる間にもガンガン悲鳴が聞こえてきて、前にいた女の子は「もう帰る〜」と泣き出してしまいました(しかし見たがる家族が無理やりおんぶして突入。かわいそうに)。
いや、ちょっと舐めてました。怖かった。ていうか結局犬神家のストーリーはほとんど関係なくて、要所要所のシチュエーションだけ再現していて結末とか何にもなくて、これならネタは何でもいいやんけ!とビビりながらも思いました。
さらに夜はうめだ花月でサバンナと次長課長のトークライブへ。ネタをやるのかと思っていたらホントに四人でぶっつけのトークライブで、まあそれでも面白かったです。河本は今僕の中で一番面白いかも。
「Vシネマでセックスしているヤクザ」とかテレビではやばいようなネタも見せてくれました。ふははは!

いや、濃い一日で疲れました。明日は真面目に引きこもります。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 00:27 | comments(19) | trackbacks(6) |
雑然と徒然にとりとめなく
最近ものすごく地味な生活をしているのであまり更新するネタがないです。
いろいろ辞める人が重なって昼の仕事が凄く忙しいのと、夜は地道に小説書いている(今はほとんど資料読んで妄想膨らましてるだけだけど)のとで、趣味として読んでいる本もなかなか進まず、レンタルでDVDを借りて見ることもまったくしていないのです。
まあこういうときもありますね。時間を大切に使っている満足感は凄く感じています。
息抜きは「ヘビメタさん」とお笑い関係です。松井のW録レコーダに「中川家」「次長課長」などをキーワード登録しているので、たまに思わぬものを勝手に録ってくれていて重宝しています。
というわけで、長編が出来上がるのは何年先になるのでしょうか…(嘘ですよ!Fさん)。
NHK-BSで寅さん全作放送てのをやっていますね。録っていますがいつ見れることやら。死ぬまでには見たいものです。明日死ぬかも知れんけど。

ということで、追悼、石井輝男。合掌。
これを機会に「恐怖!奇形人間」のDVDを発売してくれないかとちょっとだけ思ってしまいました。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 00:36 | comments(5) | trackbacks(3) |
<書評> 震度0
著者:横山秀夫
出版社:朝日新聞社


横山秀夫の警察小説の新作です。ふふふ。
神戸を襲った震度6の大激震。そこから離れたN県警本部では、警務課長の失踪事件に揺れていた。若い女性と車に乗っていたとの目撃談が。
スキャンダルに発展しそうな事態に、本部長、警務部長、刑事部長、警備部長、生活安全部長、交通部長たちの密室での綱の引き合い。

刑事たちは、外では自らの組織のことを「カイシャ」と称する。
この話は、その通り警察もひとつの会社なんだ、ということを嫌というほど露呈する。派閥、人間関係の描写がエグイエグイ。
キャリア対叩き上げ、同期の出世争い、天下りポストを巡るおもねり…。
刻々と死者が増えていく神戸の状況を尻目に、腹を探り合い、敵味方が激しく入れ替わる。
いやあー地味。ホントに地味。ひたすら地味。そこがたまらない。
相変わらずキャラ立て、描き分けが見事。誰がどの情報を握り、何を欲しているのか、その辺の匙加減と舵取りが絶妙。面白かった!
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 01:27 | comments(8) | trackbacks(9) |
<映画評> 魁!!クロマティ高校
監督:山口雄大
出演:須賀貴匡/虎牙光揮/渡辺裕之/板尾創路


まさかの映画化。あまり期待せずに行きましたが、ああっ、面白いぞこれ!
「あれをどう実写にするんだ!」と誰もが思ったでしょうが、少なくともビジュアルに関してはある程度劇画タッチ(というか池上タッチ)ということでやりやすかったのかも。
とりあえず神山は漫画から抜け出てきたようでした。メカ沢も(笑)。
ギャグセンスも原作のあの独特の落とし方を踏襲していて、しかもショートエピソードの羅列になり過ぎない上手い構成。と思ったら構成やってるのは板尾じゃないか(知ってたけど)! 流石だ!
しかし宇宙猿人ゴリとかあんな使いかたしていいんでしょうか。
あ、もちろんオープニングには例の「この映画は実在の人物と関係ありません」テロップが出てました。やはりみなそこで笑ってましたね。
これは思わぬ拾い物でした。オススメです。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 映画評 | 22:56 | comments(4) | trackbacks(7) |
<書評> カインの檻
著者:ハーブ・チャップマン
出版社:文藝春秋(文春文庫)


なんだか面白そうなオーラが出ていたので読んでみました。
連続快楽殺人鬼を追うFBIプロファイラーという、(今となっては)やけに古臭い設定で、あれ〜と思っていると、なんと前半1/3ほどで犯人が判明して逮捕されてしまいます。
そしてなんと舞台は八年後へ。死刑執行を数日後に控えた犯人の獄中からの最後のあがきに応えるように現れる新しい殺人鬼。プロファイラーと遺族の交流。意志の弱い神父。など予断を許さない、緊張感ある展開が続きます。
最初、アクロバティックなトリックのある話を期待していたんですが、そういうものではなく、逆にストレートな部分に非常に驚かされました。
つまり、犯罪者にも事情があるんだとか、囚人の権利はとか叫ばれているが、「連続快楽殺人鬼など畜生であり、悪そのものなのだ」というきわめて保守的な、しかし強固に説得力のある思想に改めてスポットを当てている、という部分です。
これはかえって新しかった。
かなり面白かったのですが、ただ、ちょっと長すぎてダレ気味でした。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 22:20 | comments(6) | trackbacks(11) |