伯方雪日の罵詈淘奴日記

罵詈淘奴=バーリ・トゥード=ポルトガル語で「なんでもあり」です
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<書評> 世界は密室でできている
著者:舞城王太郎
出版社:講談社(講談社文庫)


お気に入り作家、舞城王太郎です。
イマジネーションというのは、万人がある程度持っていると思うが、自分のイマジネーションを余すところなく表現できる才能は非常に限られている。
舞城はその才能に恵まれた稀有な一人。すばらしい。
もう密室とか犯人とかはどうでもいい、という奔放な姿勢が、決してヤケクソではなくあくまでさらりと表現されているのが最高にカッコいい。
荒いようで、実は結構デッサンがしっかりしている自らによるイラストも素敵。これからが実に気になる作家です。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 書評 | 20:50 | comments(31) | trackbacks(7) |
第九回しりとり竜王戦
いやはや、いかんなあ。ブログとやらは。
更新があまりにも楽じゃないか。
今までしこしこエディタで文書いて、手打ちでタグ入れて、画像はリサイズして、アップローダでファイル選んでアップして、ってやっていたのがたちまち馬鹿らしくなってしまいました。
まあその分の時間を他に回せるのはいいことです。当面素直にこっちで行きましょう。

今日は昼に友人が遊びに来て、先日の第九回しりとり竜王戦を見ていました。
知らない方に説明すると、これは「虎の門」という関東ローカルの深夜番組の一企画で、大体二ヶ月に一度はこの「しりとり竜王戦」が行われているのです。
八人の芸人やタレントが会し、いとうせいこうの司会の元でテーマに沿ったしりとりトーナメントを行う、というだけなんですが、これがめっぽう面白い。
「高倉健の独り言」「ヨン様の寝言」「ボツになったドラえもんの道具」などの微妙なテーマから生放送で言葉を搾り出していく緊張感がたまらなく、ギリギリで生み出された言葉の爆発力に笑い転げるという番組。
この面白さを知ってしまった僕は、放送時には関東の友人に録画してもらい、DVDを郵送してもらうという面倒な手間をかけて見ています。

圧倒的な強さ(面白さ)で、前回永世竜王の座を獲得した板尾が、今回不参加というのは、おそらく番組としては賭けだったでしょう。果たして板尾なしで面白くなるか?
結果は、うーん、微妙。なかなかよかったが、ここに板尾がいたら数倍面白かったはず、という不満が残りました。それほど板尾は強いんです。

しかし今回の救いは、第三回竜王戦で板尾と伝説の決勝戦を繰り広げた川元文太(ダブルブッキング)が久々に参戦し、しかもまれに見る絶好調だったこと。
「ガッカリな言葉」テーマでのしりとりツバメ返し(〜だが〜の形にする)における、

・旅行に行きたいのだが、鎖につながれている。
・楽しい友達なのだが、石炭で動く。
・いい人なのだが、作物に害を与える。


「曙の寝言」テーマでのしりとりイマジネーション(想像で勝手に言う)における、

・すまねえが、このバイクちょっと借りるぜ。
・俺が落としたのは、金の斧です。


「胡散臭い言葉」テーマでの

・うわべだけですが、つきあってください。

などなど。たぶん面白さが伝わりにくいと思いますが、見れる環境の方は一度見てください。実に面白いです。
| 伯方雪日(はかたゆきひ) | 罵詈淘奴(雑多なこと) | 00:06 | comments(14) | trackbacks(8) |